三年前惜しくも亡くなったオランダ人作曲家シメオン・テン・ホルトの代表作。ピアノ1~4台、オルガン、ハープ、マリンバ、プリペアドピアノ、シンセ、様々なバージョンが演奏されてきたが、今回はハープ&エレクトロニクス&ビジュアル。延々繰り返されるバッソ・オスティナートの上に顕れる様々な音型は、例えるならたなびく雲から漏れいずるヤコブの梯子。フラクタル的変化を持ってして愉しませます。第74変奏で出てくる叙情的な歌は至福そのもの。エレクトロニクスによって醸し出される未来感とともに音のソノリティに酔うひとときです。映像は動画サイトにて演奏者たち自身のティーザーあり。