クインシー・ジョーンズも惚れ込むキューバ出身のピアニスト3作目。前作で聴かせたパスコアール/ジスモンチの様な怒涛のテクニックとコンポージングに興奮させられたのも記憶に新しいが、更に世界を広げるべく多国籍なフィーチャリング・アクトを迎えている。リチャード・ボナ、イブラヒム・マーロフ、イベイー他アフリカ、ヨーロッパ、中南米、アジアと世界各地にルーツを持ちながらそれぞれがクロスオーヴァーに活動するベテラン、新鋭から無名ながら驚くべき才能までの多様な音がアルフレッドの変拍子を多用したプログレッシヴでリリカルなピアノと混じり合う様は驚きに満ちた、まさに新境地である。