サイケ、ガレージ、リズム&ブルース、パンク、ニューウェイヴ、歌謡曲、プログレ……いにしえに栄えたさまざまな音楽を、〈洗練〉とは別次元の手捌きで現代の音楽にアップデートさせてきたキノコホテル。〈ガールズ・バンド〉と呼ぶには妖しすぎ、〈レディース・バンド〉と呼ぶには上品(個人的な印象です)な個性と演奏スキルを湛えた彼女たちから、実に2年2か月ぶりとなるアルバムが届いた。〈次回も定宿はここにしよっ!〉とでも言いたくなる安定のキノコ節を聴かせながらも、随所に新たなおもてなしを用意し、今回もお客様がご満足いただけるパッケージと自信を持って推薦できる、その名も『マリアンヌの革命』。さっそくホテルの支配人、マリアンヌ東雲のご様子を伺いに……。
2015年は良い意味で力を抜いて楽にやりたいという気持ちがあった
――作品は2年2か月ぶりということですけど、その間もライヴの本数は相変わらずでしたよね。
「ええ、やってましたよ、人知れず(フフッ)」
――人知れず……ですか(笑)?
「昨年はちょっとしたツアーを2回やったりだとか、ひっそりと」
――海外でのライヴもありましたよね?
「そう、一応やってはいたの、人知れず」
――ちょっと前の話(UKツアーは昨年の5月)になってしまいますが、海外での反応はおもしろかったんじゃないですか?
「そうですね。まあ、行ったのはイギリスだけで……5都市かな? なんとなく予感していましたけど、結構盛り上がったし、それなりに手応えを感じて帰ってきましたよ」
――あちらのお客さんは結構シビアなんじゃないですか?
「そうそう、それはあらかじめ聞いていました。義理で拍手してくれたりっていう、そういう人たちじゃないと。でも、それだからこそ素直なリアクションが見られて、いい力試しが出来ると思いまして。郊外のパブみたいなところでもやったんだけど、お酒を呑みに来ていたような人も最終的にはステージの近くまで寄ってきてくれて、みんなで盛り上がって」
――気分良かったんじゃないですか?
「そうね、気分良かったし、楽しかった」
――日本ではあたりまえに良いバンドとして評価されてますからね、キノコホテルは。
「うん、あたりまえよね(フフッ)。まあ、楽しみにしてたっていう現地に住んでいる日本人のファンもなかにはいたんですけど、基本、キノコホテルを知らない人たちばかりの空間でやるのは、それはそれで気の引き締まる思いというか、その人たちを全員取り込もうと好戦的になるというか」
――忘れていた何かを思い出した、みたいな?
「ええ、そういうのもありましたね。本当に無名のところから這い上がってきたあの過程を思い出すような……」
――海外公演で芽生えたそういった気持ちが、今回の新作に反映されていたりするんでしょうか?
「そうですねえ……昨年は日本国内でもツアーをやって、イギリスにも行って、と動いてはいましたけど、リリースの予定が空いていたので、自分のなかで2015年はまったりゆったり、良い意味で力を抜いて楽にやりたいという気持ちがありました。で、曲もほとんど作らなかったんです。上半期に2~3曲書いただけで」
――ライヴ・モードにはなっても、制作モードにはなかなかならなかったと。
「そう、ツアー以外の時間は、ただなんとなくボーッとしたくて、何もしたくないような時期がしばらく続きました。でもまあ、そうは言っても〈そろそろ作品を……〉と周りが言ってきますよね。自分でも〈それはそうなんだけど、でも……〉みたいなことが続いていたんです。そんななかでレコード会社移籍の話が決まったんですね、昨年の秋頃。それで、〈来年の夏ぐらいにはアルバムを〉と言われて。そうなると、春ぐらいにはレコーディングをしないといけないじゃないですか、逆算すると」
――いきなり発破をかけられたわけですね。
「でも、その時に曲がまったくなかったのね。なんせ書いてないから。でも、もうアルバムを出しましょうと盛り上がっていたから、書かなきゃねって。で、過去に書いて眠っていた曲を掘り起こしたりもしたんですけど、7割8割は年が明けてから書きました。それまでまったりゆったりしていたところに、急ピッチでギアを入れて、頭を入れ替えて、慌てて、お尻に火が点いて、すごくがんばったの(笑)」
――ぼちぼち作っておいて、ライヴで温めていた曲もなかったんですね。
「リリースがなくてもね、良いアイデアが浮かんで曲が出来ればメンバーに投げて、ステージで育てていって、満を持して録音するということもありますけど、昨年はとにかく気乗りがしなくて(笑)。とは言ってもね、デモを録って4人で音を作り込んでいく作業はしてましたよ。ただ、いわゆるお客さんに披露して育てていく過程を踏んだ曲はほとんど今回はなくて。でもそれはそれで、自分としては書き下ろし感があるし、これもまた一興というか」
――本当に誰もが初めて聴く曲ばかり入ってるアルバムということですよね。
「たぶん、キノコホテルのステージを毎回観てくださっている方でも、知らない曲がたくさん入ってる作品というのは、これまであまりなかったことでしょうね。だからこういうのも、たまには良いのではないかと。(CDを)再生するまでどんな曲が入っているのか、コアな胞子(ファン)たちでもわからないというのはおもしろいかなって(フフッ)。まあ、前作からちょっとブランクが空いたことによって、いろいろ忘れていたというか、制作の現場から気持ちが離れていたので、そこに自分を戻すために今回はこういうやり方を。毎回同じ手法で作っているわけでもないので……うん、今回はたまたま」
――一気にギアを入れて制作に入ったということで、なにかテーマを設ける間もなく作り上げていった感じですか?
「ええ、そうですね。頭に浮かんできたものを片っ端から形にしていって、アルバムに入れようと思って年明けに作った曲はほぼほぼ入っていますからね。捨てた曲もなくて、かなり効率が……珍しく良かった。アルバムのために作っている曲というのが明確だったので、コンセプト/テーマといったらそこですよね。やはり、似たような曲が並んでいるアルバムはつまらないから。それにしても、短期間で一人の人間が書いたとは思えないぐらいヴァラエティーに富んでいるなと、われながら感心してるところなんですけどね(フフッ)」
――ちなみに、アルバムのタイトル『マリアンヌの革命』は最後に決まったんですか?
「そうですね、すっごくギリギリになって、周りからだいぶせっつかれて出しました。まあ、いつも遅いんですよね。ある程度曲が出揃ってから考えることが多いから」
――曲が出揃ったところで、〈革命〉という言葉がしっくりときたと。
「そうですね。革命といってもね、外に向けた革命とか政治的な意味ではなくて、自分自身に対する、内なるものだったりするんですけど。まあ、久しぶりというのもあるし、来年でキノコホテルが創業10年という節目でもあるので、そこに向けてふたたび何かを取り戻したい気持ちもあって。昨年、一歩引いた目線でキノコホテルを見ていたなかで、自分のなかでスイッチを切り替えて、今年、来年とやっていきたい気分が芽生えてきたりもしたんです」
――革命といえば、アルバムに先駆けて“おねだりストレンジ・ラヴ”のミュージック・ビデオを公開しましたけど、ここでの支配人の衣装も革命ですね(笑)?
「あれはね……そうね(フフッ)。ウェディングドレスは、監督さんから〈着てほしい〉と言われてんだけど、〈なに考えてんだコイツは〉って(笑)。で、専門のお店に一緒に試着に行ったんです。(監督と)新郎・新婦だと思われたらイヤだわ!と思いながらね(笑)。まあ、映像では西新宿を走ったりとか、さんざんやらされたわ」
――白っていうのがね、これまでの衣装にはなかったですし、支配人のイメージからしてプライヴェートで着ている姿も想像できません(笑)。
「そうですね。白い服は着ないですね」
――あと、赤使いのジャケットというのも、意外と珍しいですね。
「たしかに、メジャー流通盤では意外と使ってなかったですね。赤と黒は初期の頃からのテーマ・カラーではあったんですけど」
――ステージ衣装がそうですもんね。
「そうなんです。でも、アートワークではディレクターの方があえてその都度違う色を指定することが多くて、あえてあえてが続いていたところ、ようやくここにきて王道のカラーリングになったという」
何をやってもキノコはキノコ、他の人たちと同じにはならない
――ところで曲のほうですが、今回も見せ場たっぷりの曲ばかりですけど、作ってみてご自身のなかでトピックだなと思った曲はありました?
「トピックねえ……まあ、例えば“赤の牢獄”とか“流浪ギャンブル”あたりは、わりとエンジニアさんとああでもないこうでもないと意見交換をしながら、夜中までスタジオに残ってがんばってミックスをして……なんか、うん、疲れた(笑)」
――今回、エンジニアはどなたで?
「杉山オサムさん(サンボマスター、0.8秒と衝撃。、go!go! vanillasなどを手掛ける)なんですけど、昨年、クールスのトリビュート(『A TRIBUTE TO COOLS “GET HOT COOL BLOOD BROTHERS”』)に参加させていただいた時に録ってくださった方で。1曲だけだったんですけどね、すごく楽しかったと言ってくださったので、こちらとしても楽しんでくれる方と組みたいと思って、今回お願いしてみたんです」
――なるほど。ところで、お話に出た“流浪ギャンブル”なんですけど、これは出だしでかなり意表を突く曲ですね。こういうポップな感触、言ってしまえばJ-Pop的なニュアンスもアリなんだと。
「そうですね。これはわざとというかね。この曲には、3月ぐらいに録った別のテイクが存在するんですけど、まずそれと若干の差別化がしたくって、あえてこういう〈サビ始まり〉のJ-Pop的な手法を。まあ、これは自分のなかでお遊びというか、完全に狙った感じですね」
――曲が進むと、全体的には軽妙なスカ調で。
「そう、曲自体は軽くしたかったんですよね。これでアレンジが壮大だったりすると、完全にキノコホテルじゃないものになってしまうので、メロディーや構成はすごくJ-Pop的な要素があるぶん、演奏はどこか一歩引いてるというか、そういったニュアンスが欲しくて」
――タイトルも含めて気になったのは、“回転レストランの悲劇”という曲なんですけど、非常に中毒性のあるオルガンのフレーズで、お祭り感があって、個々のプレイヤーの聴かせどころがてんこ盛りだなあと。
「これまでにありそうでなかった曲というか、まあビート感も、全編にカウベル乗っけてみたりと意表を突いた曲よね。これはホントに最後の最後に出来た曲。4月……そう、4月に回転レストランへ食事をしに行ったんですよ、わざわざ柏のそごうまで。なぜかというと、そごうはかつて回転レストランのある店舗を全国にたくさん持っていたんですけど、どんどん閉店していっちゃって、最後に残っているのが柏のそごうなんです。そこも今年の9月に閉鎖してしまうそうで。それを聞いて、一度行かなきゃと」
――そういう話を聞くと、行きたくなりますね。
「で、そこで食事をして、帰りがけにアイデアが湧いたの。すごく印象に残ったんですよ、大した夜景でもないんですけどね(笑)。柏の殺風景な夜景を眺めながら、なんとなく構想が浮かんで。すでに曲のトラックというか、リズムとコード進行は頭の中にあって、あとは歌の題材を……というところまで出来ていた曲があったから、これはちょうどいいんじゃないかと。昭和のデパートっていうね、それも取り壊しが決まってるという物悲しさ……。ずっとそこで働いてきたであろう初老の男性の接客がとても丁寧で、ここがなくなったらこの方どうするのかしら?とかいろいろ妄想が膨らんで」
――その次の曲“てのひらがえし”では、支配人の色っぽいスキャットが聴けたり、まあ、キノコホテルらしい曲ではありますが。
「ある意味、昔っからキノコを聴いている人にはすんなり受け入れられるタイプの曲調でしょうね。スタジオでメンバーと合わせていても、わりとすんなりと出来上がるタイプの曲。“回転レストランの悲劇”もそうですけど、序盤の曲にわりと斬新な要素があるので、こういう曲も要所要所に入れてね、聴いてくれる人を上手く転がしたいなと」
――この曲、イントロのドラムの音がすごくカッコイイですね。こういうところでメンバーの高いプレイヤビリティーを感じさせます。
「ある程度自分が大まかなアレンジを作って、3人に投げて、そこからはもうお任せできるというか。ドラムに関しても、パターンや〈この曲はドラムで始めて〉というのは私の指示でやってもらうんですけど、音作りだとかはね、お任せできています。ファビエンヌ(猪苗代)さんも、入社当時はこういう横ノリのグルーブがあまり得意ではなかったので、ある意味いちばん成長した従業員じゃないかしら。他の2人に関してはね、もともとある程度出来上がっていましたけど、彼女がいろんな表情を音に出せるようになってきたのは日々感じていて、〈オトナになったじゃな~い〉って。私以外の3人はみんながんばり屋だし、努力家だし、練習熱心だし、だからキノコホテルが成り立っているというのはありますね。3人に御神輿してもらってるようなものですよ、私なんて。やはりね、バンドは人の集合体だから、一人一人が成長することで……まあ、そうじゃないと困りますけどね、9年もやっていて」
――その後の“遠雷”は、アルバムに必ず入ってくる大曲ですよね。8分超えです。
「こういう曲は入れがちですね。これはもともと展開もなく淡々とした曲で、あえてそのまま、さらなる展開を作るわけでもなく、まあなんとなくセッションしながらコード進行とブレイクポイントだけを決めて、セッションしていくうちに出来上がりました。こういう曲は実際にステージで如何様にもできるし、アルバムに入っているものが完成形というわけじゃなく、ここからいくらでも発展させていくことができる」
――ライヴでは10分、15分になる可能性もあり得ると。
「まあ、全然できますからね」
――そういえば、支配人は普段からあまり音楽を聴かない……というようなことを以前おっしゃってましたが、流行っている音楽をチェックすることは、いまも変わらずない……?
「そう、流行っている音楽に疎すぎてね。でも自分が意識して聴かなくても、行く先々でいろんな音楽が流れているわけじゃないですか、流行っているものであれば特に。いまこれを聴いています、というものはないんですけど、ちょっとお店に入って食事をしている時に流れてくる音楽や、イヴェントに出た時に楽屋越しに聴こえてくるDJの音とか、誰の歌なのかは知らないけれども、そういうものは無意識に覚えているんですよね、私。ふとした時に、そのメロディーが頭の中で流れたりする……誰が歌っているものなのかとか、そういうことには興味がないの。でも、そういうネタが貯まっていって、なんとなくインスピレーションを受けたような曲が出来るというのは結構昔からあって。なので、意識して部屋で音楽を聴いたりはしないんですけど、職業柄なのか耳は結構敏感なようで(笑)」
――そういうものがあるから、さりげなくいまの空気感みたいなものもちゃんと感じさせる音楽になってるんでしょうね、キノコホテルは。異物感はあるけど、昔のレコードを聴いているのとはまったく違う感覚というか。
「確かにそうですね。昔あった音楽を再現したいバンドでもないし、かといって流行の最先端を意識して、誰も聴いたことがないものを志向しているわけでもないので、普通に日々ナチュラルに生活しているなかで得たものを、自分というフィルターを通して、3人の演奏を通してアウトプットしている。それはバンドを始めた時からそうで、ミュージシャンとして普通のことをやっているだけですね。特に気負うわけでもなく、誰かと競い合うわけでもなく。結局、何をやってもキノコはキノコ。他の人たちと同じにはならない、というところに着地できていればそれでいいと思っていますから」
――〈着地〉といえば、最後の曲“月よ常しえに”は、心地良い余韻を残して終わる曲ですね。
「そう、これね。これこそいちばん最後に出来上がった曲ですね。歌入れの時にあらかじめ自分が用意してきた旋律を歌おうとしたら、キーが高すぎた。とりあえず歌いはじめたのはいいんだけども、1回、2回歌ってみて、何か違うと思って。でももう時間がなかったから、数分待ってもらって即興で違うメロディーを作って、それを歌ったものがそのまま採用になったの。メロディーに関しては、サビのメロディー以外の部分は録ってあったんだけども、いちばん肝心な部分のメロディーは自分のなかにパターンが複数あって迷っていたのね。で、とりあえずそのなかから選んだものを聴かせて、〈いまのどう思います?〉とエンジニアさんに訊いたら、〈いいと思います!〉って。それを真に受けて(笑)、ようやく全部終わった」
――コーラスの深い曲なので、極楽感を感じます(笑)。
「自分だけの声でコーラスを多重録音していく曲は毎回入れたくて、前のアルバムにも入っているんですけど(2014年作『マリアンヌの呪縛』収録曲“夜の素粒子”)、それよりもコーラス・パートを増やしたものがやりたくて書いた曲です。コーラスを重ねて録ってる時がすごく楽しいんで、私。それだけのアルバムを作りたいぐらい」
――まあ、そんなこんなの曲が入った『マリアンヌの革命』ですが、この後は実演会で再現するのが楽しみなところで。
「うん、そうですね。やはり単独公演じゃないとできないような曲がわりとたくさん入っているので、曲をどういうふうに観せていこうかなと、そこはものすごく楽しみではありますね」
――支配人もすこぶる快調のようですし。
「まあ、自分でもね、よくここまで意識を戻したなと思いますよ。完全に弛緩していた時期からすれば」
――来年は10周年ですしね。
「そうなんでございますよ。なんかご褒美が欲しいわよね。何かが10年続いたことなんてそうはないでしょ? 続いてきただけでも自分のなかでは〈革命〉ですよ」
――どんなご褒美が欲しいですか?
「例えば……ハトヤホテルとか、ああいう昭和の雰囲気が残っているデラックスなホテルがありますでしょう。全国のそういったホテルを回って、そこでね、大宴会をしたい。ハトヤホテルにはなかなか素敵な会場があるんです。そういうところにお客さんを呼んで、温泉入ってキノコの実演を楽しんで、食べて呑んで帰っていただくというパッケージで。ハトヤはね、このあいだ下見に行ったんです、個人的に。良かったですね。建物のディテールも昔の風情が残っていて、でも手入れがされているので、古いけど快適なの。先ほどの回転レストランもそうですけど、まさに昭和のデパートに通じるレジャー感がなんともノスタルジックで。あの年代の施設はちょっと目を離すと経営が変わったりリニューアルで個性がなくなってしまったりするので、そうなる前にぜひ。何ならキノコホテルがホテルを乗っ取って、その日だけ看板も変えてもらうとか(笑)」
キノコホテル実演会〈サロン・ド・キノコ~ゲバゲバ大革命〉
9月11日(日)愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
9月19日(月・祝)北海道・札幌sound lab mole
9月25日(日)宮城・仙台FLYING SON
10月2日(日)福岡・博多The Voodoo Lounge
10月15日(土)大阪・梅田Shangri-la
10月22日(土)東京キネマ倶楽部
10月29日(土)、30日(日)沖縄・那覇Output