ジャッキーO・マザーファッカーの元メンバーであるナタリー・メーリングが、メキシカン・サマーに移籍してソロ4作目を発表。バロック・ポップ的な余白を活かした演奏に、ビーチ・ハウスを思わせるアトモスフェリックなエコーをまぶし、仕上げにジョニ・ミッチェルジュディ・シルの系譜を継いだ包容力たっぷりの歌声を乗せていく。実験的な要素が削がれ、聴く者の心を浄化する〈現代の讃美歌〉といった雰囲気だ。