山梨・甲府を舞台に、地方都市で生きる在日外国人や土木労働者らの日常を描いた前作「サウダーヂ」から早5年。映像制作集団、空族がタイやラオスを舞台に作り上げた新作「バンコクナイツ」が2月25日(土)より公開される。同作のトレイラー映像がアップされた。
「バンコクナイツ」では〈売春、楽園、植民地〉をテーマに、バンコクの日本人向け歓楽街で働くタイ人の娼婦・ラックと、監督の富田克也が演じる元自衛隊員の日本人客・オザワを軸に人間模様を描いたロード・ムーヴィー。欲望うごめく煌びやかなネオン街に、ラックの故郷であるタイ東北部・イサーン地方の穏やかな風景――タイからラオスまで4,000キロに及ぶ距離を移動しながら撮影しただけあり、この予告編でも鮮烈なシーンが続く。そこに流れるのは、タイ東北部・イサーンの伝統音楽であるモーラムやルークトゥン。タイ/アジア音楽を精力的に紹介しているDJユニット・Soi48がセレクションした、いなたく情緒豊かな音楽がドラマを彩る。構想に10年を費やした大作であり、劇場で体感するのが実に待ち遠しい。
さらに「バンコクナイツ」公開にあたってリリースされる、同作のトリビュート楽曲にも注目! 坂本慎太郎とVIDEOTAPEMUSICがタッグを組み、大きな話題となった第1弾シングル“バンコクの夜”に続き、1月21日には劇中に出演もしているstillichimiyaが手掛けたシングル“バンコクナイツ”が第2弾として発表されるので、映画と併せてチェックを(詳細はこちら)。
なお、Mikikiでは「バンコクナイツ」に関わった面々を迎えた座談会記事も公開予定。こちらもぜひご期待ください!