キャロライナ・チョコレート・ドロップスの紅一点によるソロ2作目は、馴染みのT・ボーン・バーネットではなく、ダーク・パウエルのプロデュース。表題にも掲げたステイプル・シンガーズ曲など、公民権運動時代のナンバーも披露し、米国の歴史を振り返ることでトランプ政権にNoを突きつけるような内容だ。ごく簡素なアメリカーナ・サウンドに、怒りや悲しみ、そして希望や勇気が混在した歌声を力強く響かせている。圧巻。