さあ、気がつけば当連載も50回目、年数にしてもう4年以上も原稿を書かせていただいてるとは驚きです。だいたい150枚くらい何かしらを紹介したことになります(って考えたらまだまだなような気もしますが……)。その記念すべき50回目で自分の新作を紹介できるのはさらに嬉しいことです。というわけでメジャー3枚目『FANTASY CLUB』リリースに寄せて豪華参加メンバーのそれぞれの盤をオファーした張本人である私がご紹介。声をかけた方々のアルバムが悪いワケないので、ぜひ!

 

YOUNG JUJU juzzy 92' KANDYTOWN LIFE/BCDMG/Pヴァイン(2016)

KANDYTOWNがワーナーからリリースしたりでオファーさせてもらったYJ氏のソロ作。KANDYTOWN色のあるモノからわりかしトラップ寄せのチューンもあって、グループとは違ったヴァイブス。独特のフロウはもちろんリリック的にもソロのほうが存分に楽しめますね。

 

sugar me 6 femmes RALLYE(2016)

初作『Why White Y?』の楽曲を自分のミックステープに入れて車で聴いたりしていたのですが、日本語詞のヴォーカルが聴けるリリース音源は恐らくほとんどなくて、当作に収録された岸洋子“夜明けのうた”のカヴァーでの優しく強いヴォーカルを聴いた時が、オファーが(自分的に)決まった瞬間です。よく聴いてた『Why White Y?』も併せてオススメ。

 

中村佳穂 リピー塔がたつ SIMPO RECORDS(2016)

自分が2011年に書いた曲をライヴでカヴァーしてくださっていたことを知ったのはこのアルバムを聴いた後でした。シンガー・ソングライター的な立ち位置ながら、傑出した自分のタイム感とグルーヴ感を持っていて、どの曲にも通底するそのヴァイブスがグッときます。バックアップするstudio SIMPOのサウンドメイクにもハッとさせられました。

 

KASHIF BlueSongs BILLBOARD(2017)

“what you got”並びに過去作でもギターで参加してくださっているKASHIF氏の待望ソロ。ブルーでブリージンなギターはもちろん素敵なのですが、それ以上に良い塩梅のボーカルにめっちゃヤラれました。挿入されるスキットのコーラスワークといい……もっと歌ってください!

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。自作のリリースやDJ活動の傍ら、矢野顕子やG.RINA、SALU、スカイラー・スペンス、TVアニメ「クラシカロイド」などの楽曲を手掛けています。そして、およそ2年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『FANTASY CLUB』(UnBORDE)のリリースもいよいよ5月24日に迫ってきました! 詳細は〈tofubeats.persona.co/〉にて!