ようやく初のフル・アルバムがお目見え。持ち味であるシューゲイザーやドリーム・ポップの流れを汲んだ浮遊感のあるサウンドに、今回は音の抜き差しによる緩急を効かせており、オープニングから“深呼吸”“Night Diver”といったダイナミックな展開を畳み掛ける。一方でダークな深みへと踏み込んだ“Black Beauty”や、抑制の利いた“夜の高速”など、楽曲のスケールや世界観にも広がりや奥行きが増している。