リリース延期になっていた3作目。斜め上の視点から強気でタイトな演奏をかます彼らにとって、この逆境は絶好のシチュエーションなのかもしれない。聴き手にすれば、〈本当に品がないな君たちは〉と歌われる“影ソング”は痛恨の一撃か。カラフルなピアノが駆けて躍る“シアワセ林檎”、迫り来るような曲調とコーラスが荒れ狂う心を映す“某東京”。ふてぶてしくもピュアだったりして、切なくて胸が苦しい。