これまでにクラップ!クラップ!やエルメート・パスコアール、直近ではニュー・ザイオン・トリオなど、国やジャンルを問わずディープで刺激的なアーティストを招聘したイヴェントを多数仕掛けてきた団体、FRUE。彼らがオーガナイズする屋外音楽フェスティヴァル〈FESTIVAL de FRUE 2017〉が来る11月3日(金・祝)、4日(土)に静岡・掛川のつま恋リゾート 彩の郷で開催される。
ジャズ、ロック、ワールド・ミュージック、クラブ・ミュージックといった多様なジャンルの音楽が交差する本フェスのラインナップ。その中でも目玉となるのは、モロッコの北部・ジャジューカ村で1300年以上前から伝わる伝統的な音楽を演奏するアル・スリフ族の音楽家の集合体=マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカの初来日だ。ガイタ(ライタ)というダブルリードの楽器やティベルという両面太鼓を用いて大所帯で生み出す、天地を結ぶようなグルーヴは、ブライアン・ジョーンズやウィリアム・バロウズを魅了したことでも知られているが、日本の多くのリスナーにとってはいわば伝説の存在。今回はなんと両日の出演となり(ステージごとにセットも変わるそう!)、まさに魂が震えると言っても過言ではないパワフルなパフォーマンスを堪能できる、極めて貴重な機会となるだろう。
ほかにも、ビョークも賛辞を送るベルリンのDJ、アシッド・パウリや、トルコの民族楽器や木のスプーンなどを用いた独自のサイケデリック・サウンドを鳴らすババズーラ、70年に結成されて、2016年の最新作『We Be All Africans』も話題となったスペースエイジ・ジャズ集団のアイドリス・アッカムール&ザ・ピラミッズ、ブリストルの鬼才プロデューサー、セバスチャン・ゲインズボロのソロ・プロジェクトで2011年にスローイング・スノウが手掛けるLeft Blankからデビューしたヴェッセル、DJのトマッシュら擁するブラジルの人気パーティー/アート・コレクティヴ、ヴ―ドゥーホップの面々など要注目アクトが目白押し。
国内からは水曜日のカンパネラや菊地成孔率いるDC/PRG、バンドセットで登場する高木正勝、∈Y∋らに加えて、最終ラインナップとしてOGRE YOU ASSHOLEが発表されたばかり。一言では何とも形容しがたいラインナップだが、強いて言えばオーガニックなグルーヴと、予測不能のパフォーマンスが期待できる面々というところだろうか。何はともあれ、国内外の異端児たちと邂逅できる2日間となるのは間違いなさそうだ。
なお、オフィシャルサイトにも書かれているように、掛川はこの時期でも最高気温が20度ほどあるらしく、特に日中は暑くもなく寒くもなく心地良く過ごせそう。また、メイン・ステージには屋根が完備されていて、敷地内にも2軒のホテルがあり、さらにキャンプサイトも利用可能※なので、安心して昼も夜も楽しめる。Mikikiではそんな〈FESTIVAL de FRUE 2017〉の魅力に深く迫った特集記事も近日掲載予定なので、どうぞお楽しみに。
※チケットの購入が必要
FESTIVAL de FRUE 2017
日時:2017年11月3日(金・祝)、4日(土)
場所:静岡・つま恋 リゾート彩の郷
開場/開演:10:00/13:00
終演:3日/5:00 4日/26:00 ※時間はいずれも予定
出演:
〈11月3日〉
マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカ、アシッド・パウリ、
ババズーラ with Nourah、DC/PRG led by 菊地成孔、∈Y∋(BOREDOMS)、ヴェッセル、水曜日のカンパネラ、BLACKSHEEP、HOLE AND HOLLAND
〈11月4日〉
マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカ、アイドリス・アッカムール&ザ・ピラミッズ、高木正勝(バンドセット)、ファビアーノ・ド・ナシメント、
OGRE YOU ASSHOLE、ヴ―ドゥーホップ(トマッシュ、ウルブ・マリンカ、ピーター・パワー、シロサンプルズ、KALOAN、A MACACA)
チケット:
前売2日通し券:17,000円
前売1日券:10,000円
キャンプサイト券:2,000円(1名)
南駐車場駐車券:3,000円
web shop : https://frue.shop-pro.jp
e+:http://eplus.jp/
Peatix:http://peatix.com/event/299487
※キャンプサイト券は1名様につき1枚必要
※駐車券は車1台につき1枚必要
※12歳以下は無料
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