近年は「違国日記」や「おかえりモネ」などの音楽も手掛ける才人の、パーソナルなピアノ曲集の第6弾。窓を開け放った山間の自宅に響く蛙の鳴き声や鳥のさえずり、風に揺れる木々のざわめきなど瑞々しい初夏の音に、緩やかなピアノやハミングを重ねたトラックは、即興性も相まって生命の息吹や色付く緑の濃さを喚起する。大切な何かを思い出すような珠玉のサウンドがここに。