ジャズ・ピアニストを父に持ち、ジェシー・ボイキンス3世に才能を見い出されたNYの若きプロデューサー/歌手——そんな情報を見てR&B畑の人かな?と思いながらこのアルバムを再生してみたら、〈ラテン味を塗したお洒落なジャック・ジョンソン〉と表現したくなるような音が聴こえてきた。気怠いインディー・ムードを電子音で演出しつつも、本作に合うのは寝室ではなく夕暮れ時のビーチ。リア充なメロウネスにトロトロ。