言葉だけでドラマを描き、聴き手を一瞬にして別の世界へと惹き込む話芸に酔う。柳家喬太郎師匠の自作ではない新作落語をCD化した〈アナザーサイド〉シリーズの第4弾が登場です。今回は、小泉八雲の作品集を落語化した「梅津忠兵衛」「猫屏風」「雉子政談」の3席を収録。ハートフルな物語に仕上げた「梅津忠兵衛」に、小僧の無垢な心根にほっとする「猫屏風」。そして、話の展開と甚六の台詞に身震いする「雉子政談」。独り座布団の上に座って喋るだけで、ドキドキ・ワクワク・ゾクゾクさせる喬太郎落語の凄さ。音だけなのにスゴイ。ただ笑えるだけではない、落語の奥深い世界を味わうことができる1枚です。