落語生活30周年落語会が待望のCD化!
先日、日本の特撮を取り上げたNHKの番組に、特撮もの大ファンで落語にもしている柳家喬太郎が出演。スタジオの高座でウルトラマン落語「抜けガヴァドン」を演じ、模型の江戸の町にガヴァドンを出現させる特撮を合わせた贅沢企画で、ご本人もさぞ喜んだことかと。
一昨年、芸歴30年を迎えた喬太郎ですが、記念公演〈ザ・きょんスズ30〉は、2019年11月に東京・下北沢の歴史ある劇場ザ・スズナリで行われた1か月連続落語会。全30公演、新作落語から古典落語まで日替わり演目、自身の師匠、先輩、同期、後輩、色物など入門から30年間に縁ある芸人ゲスト出演の豪華企画で話題になりました。連日完売の本公演のセレクト音源が、CD2枚組、新作落語編と古典落語編として、今年5月から4か月連続で交互にリリースされてます!
第1弾は新作編で、大学の落研時代に創作したもはや古典の「純情日記横浜篇」、幕末の花街・港崎と現代の山下公園を行き来する「純情日記港崎(みよざき)篇」。「横浜編」のエピソードが「港崎編」にも出てくるので、公演同様にCDでも続けて聴けるのはうれしいですね。
6月は古典編。与太郎噺「酒の粕」、そそっかしいエピソードを交えた「粗忽長屋」、「偽甚五郎」のマクラでは、当日ゲストの一緒に真打昇進した林家たい平との思い出話も。長講2編は「文七元結」と、美しいラストの「おせつ徳三郎」。
7月は、喬太郎ワールド全開の「午後の保健室」、「諜報員メアリー」など新作落語4作で、大爆笑マクラとともに!
いずれも、江戸っ子あり、ギャルあり、おじさんありの、喬太郎だからこその落語世界が楽しめます。〈ザ・きょんスズ30〉全公演では、イラスト上手の喬太郎手書き色紙が毎公演ロビーに飾られて来場者を楽しませましたが、初回特典としてこのイラスト色紙掲載シートがCDに封入されています。
〈ザ・きょんスズ30〉から数か月後にコロナ禍となり、今となってはマスクなしの満席会場で落語を聴けるのはいつになるやら。寄席や落語会も厳しい中、寄席の火を絶やさないためのクラウドファンディングが行われてます。6月末までですので、ぜひ応援を!!