曽我部恵一やカジヒデキ、やけのはら、少年ナイフら名立たる音楽家たちを虜にしてきた岡山発のガールズ・トリオ、aaps(エーピーズ)。彼女たちが、3月7日(水)にリリースを控えているファースト・アルバム『Chilly morning』より、“Tower”のミュージック・ビデオを公開した。

今年の2月11日に江ノ島OPPA-LAにて行われたライヴの際に撮影されたと思しき同MV。波打ち際や岸辺沿いの通りといった会場の近辺をメンバーが歩く様子やライヴの模様とともに、KONCOSの古川太一やTHE FULL TEENZの伊藤祐樹らこの日の出演陣もチラホラ映っている。

一歩一歩、地面の感触を噛みしめながら歩んでいくかのようなドラム・ビートに、緩やかに、だが着実に胸をざわつかせるベース・ライン、そして繊細さと気高さを纏ったアノラック・ギター。ヴァースごとに歌い手の違うヴォーカルが、さまざまな方向から感傷をくすぐってくる。〈岡山の奇跡〉と称賛される彼女たちだが、その理由を真正面から伝えてくれるナンバーだ。