『グランドスラム』から『話半分』の間に生まれたコラボをおさらい!

AK-69 DAWN Def Jam/ユニバーサル(2016)

同じ〈78年組〉の同志でもあり、“One Way, One Mic, One Life”や“Iron Horse -No Mark-(78ers Remix)”で手合わせしてきた両者。この近作では“あと1ミリ”に般若を招いて武道館公演にも招聘。MACCHOとM.O.S.A.D.も揃った"E"qual“Music Hustlin'”(2007年)も忘れ難い。

 

t-Ace いいから笑え Pヴァイン(2016)

“ダレも知らないブルース”(2014年)で絡んだ水戸代表と再共演。不倫がホットワードだった時世に乗っかった“クズの極み夫”に〈夫2〉名義で馳せ参じ、〈夫3〉ことNORIKIYOも交えて語り倒すが、これこそ話半分で聴いとくべき? プロデュースは『話半分』にも参加のCHIVA。

 

ACE LIGHT DOWN 戦極CAICA(2016)

「フリースタイルダンジョン」におけるラスボスとの迷コンビぶりも定着している彼だけに、ここではロッキッシュな“com on!”に般若とZeebraをフィーチャー。ビシッとキメてみせる後者とは対照的に、真顔でふざけるような般若の好き勝手ぶりが良い。

 

DOTAMA DOTAMA BEST 術ノ穴(2016)

「フリースタイルダンジョン」を通じて般若との縁を深め、MV出演も果たしたDOTAMAだが、般若がバトル復帰した〈UMB 2008〉の予選1回戦で相手を務めたのが彼だったという繋がりも。本ベスト用の新曲として実現したコラボ“本音”も両者の毒が混じったエグいお味に。

 

タイプライター,YMG LA LA PALOOZA BTB/VLAD MUSIC(2017)

キャリア初期から最近の“寝言”、『話半分』所収の“君が居ない”に至るまで般若作品ではお馴染みのトラックメイカーの一人がタイプライターだ。彼がYMGと組んだ本リーダー作では劇的な“Go Way”に般若とT-Pablow、SUIKENを招聘し貴重なコラボを実現させた。

 

卍LINE 『真説 ~卍忍法帖~ 福流縁』弐ノ巻 ~地~ AMATO(2017)

窪塚洋介や般若が出演した映画「Zアイランド」(2015年)の主題歌として、卍LINEと般若、さらにSHINGO★西成がコラボしてフリー配信した“Z DUB”を改めてここに収録。AKIO BEATSによる超猫のリメイクを下地にして何かと〈ヤバい〉コラボとなっている。

 

SOCKS JAPANESE THAN PARADISE DREAM TEAM MUSIC/MS(2017)

名古屋勢とは昔から縁深い般若だけあって、DJ RYOWが自身のレーベルから送り出した気鋭ラッパーの“KUTABARE”に駆けつけている。Ava1ancheによる和風ループとの相性もいいが、SOCKSが"E"qual“Music Hustlin'”における般若のヴァースを引用しているのもツボ。

 

VARIOUS ARTISTS フリースタイルダンジョン ORIGINAL SOUNDTRACK VOL.2 GRAND MASTER(2018)

番組出演メンツの楽曲を集めた便利コンピで、漢 a.k.a. GAMIやR-指定ら〈モンスター〉勢がDungeon Monsterとしてマイクを回す“MONSTER VISION”がやはり熱い(全員揃っての初披露は般若の野音でもあった)。ACEとの“LA$T BO$$”(2016年)もここで初CD化。

 

DJ RYOW NEW X CLASSIC DREAM TEAM MUSIC/MS(2018)

こちらも10枚目! 詳細はP24のインタヴューをご覧いただくとして……彼のアルバムで皆勤賞の般若は、本作においてもTOKONA-Xの一節をネタ使いした“モクメノGRIP REMIX”に登場。逆に般若へのビート提供も多いRYOWは『話半分』でもGrowthと組んで“百発百中”を制作!