(左から)T-GROOVE、YUMA HARA
取材協力:タワーレコード新宿店9階洋楽フロア
 

Little Glee MonsterやDEAN FUJIOKA、さだまさしの作品に参加するなど、J-Popシーンでも活躍するジャズ・ギタリスト、YUMA HARAこと原ゆうま。彼が初のリーダー作『THE DAYS』をリリースした。

父はジャズ・ギタリストの原とも也、祖父はシャープス&フラッツのリーダーで、美空ひばりのヒット曲“真っ赤な太陽”(67年)の作曲者でもある原信夫という音楽的に恵まれた環境に育った原。そんな家庭環境で、次第にR&Bやソウル、ファンクといったブラック・ミュージックとギターという楽器に魅了された彼は、2014年、米ボストンのバークリー音楽大学に入学。クラブでの演奏やスタジオ・ワークを経験しながら約3年をかけてジャズ・ギターを学んだ。そんな原がボストン時代からアイデアを温め、帰国後、制作活動の拠点であるスタジオ〈Uplift Studio Japan〉で完成させたのが『THE DAYS』だ。

本作は、Nao Kawamuraやジャマイカ出身のシンガー、モニーク・ディヘイニーら6名の多彩なゲストを迎えたヴォーカル曲とインスト曲の計11曲で構成されている。さらに、演奏陣には、金坂征広(monolog/キーボード)や安藤康平(MELRAW/サックス)、曽根麻央(トランペット)ら実力派のジャズ・ミュージシャンが参加。スムースで艶やかな極上のR&B/ソウル作品に仕上がっている。また、『THE DAYS』でアートワークも含めて全体のプロデュースを行っているのは原自身。カヴァー曲を除く全曲の作曲を手掛けるほか、レコーディングからミキシングまでみずからこなし、そのマルチ・アーティストぶりを遺憾なく発揮した渾身の一作だ。

この『THE DAYS』のプロモーションに関わっているのが、T-GROOVE。2015年頃から欧州を中心にリミックス仕事で注目を集めている日本人ディスコ・クリエイターのT-GROOVEは、フランスのレーベル、ディギー・ダウンから昨年リリースした初作『Move Your Body』(2017年)が日本でも大きな話題となった。音楽プロデューサーの松尾潔は彼のファンを公言し、「文句なしに日本の頂点に立つ男」と称賛するなど、ブギー/ディスコ・ファンからの支持は絶大だ。

今回、Mikikiでは『THE DAYS』という作品を紐解くべく、原とT-GROOVEとの対談を実施。彼らが知り合ったきっかけとは? そして、共作で得たものとは? 互いにクリエイターとしてリスペクトを捧げる2人の取材は、終始和やかなムードのなか行われた。

YUMA HARA THE DAYS UPLIFT JAZZ/Soul Fellowship(2018)

 

これはナンパしておいたほうがいいな(T-GROOVE)

――お2人はどのように出会ったのでしょう?

T-GROOVE「去年の9月に観に行ったmonologの金坂征広さんの個展※で会ったのが初めてですね。その個展で、即興で作った曲を公開レコーディングして、出来上がった音源を来場者が購入できるという企画があって。

そこでギターを弾いていたのが原くんだったんです。金坂さんには僕の作品にもよくキーボードで参加してもらってるし、他にもいろいろと一緒にやっているので遊びに行ったんですけど。原くんはボストン時代の繋がりで呼ばれてたんだよね?」

※東京・八丁堀のWise Owl Hostels Tokyoで行われた音楽個展〈At WoH ToKYo〉。公開レコーディングのほかにもSKY-HIやstarRo、沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)との対談なども行われた

原ゆうま「はい。ユキさん(金坂)とは向こうで出会って。ユキさんがプロデュースしたSaucy Ladyの『Diversify』(2014年)やmonolog Kanataの『TOUCH』(2014年)、monolog+Ai Ichikawaの『The Limelight』(2015年)とかに参加させてもらうなど、よく一緒に制作させてもらっていたんです」

T-GROOVE「Saucy Ladyの作品には僕も録音に参加したし、そういうmonolog繋がりもあって、原くんの名前は間接的には知ってたんです。でも、ちゃんと会って話したのは金坂さんの個展が初めてでした。

金坂さんってすごく無茶ぶりをする人なんですけど、原くんはその無茶ぶりをチャキチャキといとも簡単にこなして、ギターを弾いていたのが印象的で。しかも若いしイケメンということで、そのとき一緒にいたなかしまたかおベイベーと感激して、〈これはナンパしておいたほうがいいな〉と思って声をかけました(笑)。それでコンタクトを取るうちに、何か一緒にやれたらいいねって話になったのかな」

※ベーシスト/ギタリスト/コンポーザー。T-GROOVE作品の多くでベースを担当

「僕もそれ以前からT-GROOVEリミックスのSaucy Lady“Sugar High”とかでもちろん知っていたんですが、当時はT-GROOVEに関する情報がほとんどなかったので、誰なんだろ?って思ってたんですね。なので、〈どうも高橋です〉って登場した時に、〈T-GROOVEって日本人だったんだ!〉という衝撃がまずあって(笑)。サウンドを聴く限りは絶対に日本人じゃないだろうなと思っていたので、びっくりしました(笑)」

T-GROOVE「そういえば、“Sugar High”のレコードの裏側には〈recorded at 青森県八戸市〉って書いてあるんですよ(笑)。レーベル側がFacebookか何かで見た僕の出身地を現在の住所とどうも勘違いしたみたいで。あれにはSaucyさんも大笑いしてましたけどね」

T-GROOVEがリミックスしたSaucy Ladyの2016年のシングル“Sugar High”
 

――T-GROOVEさんの『Move Your Body』はフランスのディギー・ダウンからのリリースだったので、海外で生まれ育った日本人アーティストとかなのかなと僕も思っていました。だから、その衝撃はありましたね(笑)。では、お2人が共に制作を始めたきっかけはなんだったんでしょう?

「僕が帰国してから拠点にしているスタジオ〈Uplift Studio Japan〉を見てみたいと遊びにきてくれたんです。そこでT-GROOVEさんのデモがあったので、じゃあ共作しない?って話になって、僕がベースとギターを弾いて。そんな感じで、2時間くらいの短いセッションを何度かしましたね」

T-GROOVE「終わった後はスタジオ近くのイイ居酒屋に飲みに行って(笑)。それで、いつもやってもらってばかりじゃ申し訳ないと思っていたところで、『THE DAYS』のリリースの話を聞いたんです。リリース先とかがまだ決まってないとのことだったので、僕がいろんなところに売り込んだり、プロモーションのお手伝いをすることにして。

原くんはLittle Glee MonsterとかDEAN FUJIOKAとかとの仕事はあったものの、知名度の点でプロモがなかなか苦戦したんです。そこで、T-GROOVEパワーを最大限使って、リミックスをシングル・カットして名を上げようということになりました(笑)。

リミックスは僕の『Be Free/Feel Like Making Love』をまず8月に出して、monologのも今後出す予定なんです。僕のリミックスは、ボズ・スキャッグスとグローヴァー・ワシントンJr.を混ぜたようなシティー・ポップ~AORっぽいもので、イイ出来です。そうやってみんなでいろいろ考えながらプロモしてたんですが、最近はさだまさしさんのサポートもやり始めたり、〈CHEMISTRY効果〉も出てきて(笑)」

「そうなんです。6月に出たCHEMISTRYの シングル『Heaven Only Knows/13ヶ月』のT-GROOVEリミックスの制作に誘ってもらって、(企画した)松尾潔さんにも紹介してもらいました。2人で一緒に作業したもので初めてリリースされたのがその作品でしたね。その次が黒川沙良ちゃん『Now Best One/Allnight』に収録された“Allnight”のT-GROOVEリミックスですね。実は、この沙良ちゃんのシングルとT-GROOVEさんの『Move Your Body』のアナログ盤も、『THE DAYS』と同日リリースなんです」

T-GROOVE「そこはホント偶然に重なったんですけど、ご縁があるということですかね」

CHEMISTRYの2018年のシングル、原や金坂も参加したT-GROOVEリミックスの“Heaven Only Knows”
 

黒川沙良の2018年のシングル、T-GROOVEリミックスの“Allnight”

 

リスペクトするのは〈どすこいビート〉(原)

――T-GROOVEさんは『THE DAYS』を聴いて、率直にいかがでしたか?

T-GROOVE「一曲一曲が長すぎなくて、繰り返し聴ける軽やかさのあるスルメ・アルバムですよね。曲で言うと自分がリミックスした“Be Free”も好きなんですけど、一番気になったのは、5曲目の“The Light from Window”。アース・ウィンド&ファイヤーっぽいというか、ブラジリアンっぽいのがイイなと。僕はこういうのを作れないから、羨ましいです」

「素晴らしい目の付け所です。この曲で歌ってくれているミレラがブラジル人なんですよ」

T-GROOVE「そうなんだ。あと、原くんのおじいちゃん(原信夫)には〈もっとアップテンポの曲を入れたほうがいい〉と言われたそうだけど、確かに全体的にメロウなアルバムになったよね。でも、それは原くんが持っている感性なんじゃないかな。きっと原くんはメロウな人なんですよ」

――普段やられているJ-Pop仕事の反動もあるかもしれないですね。

「そうですね。T-GROOVE作品もそうだし、アップテンポな曲は僕も好きなんですよ。でも、自分で作るとなるとリラックスした感情で作ることが多いから、こうなるのかもしれないですね」

T-GROOVE「自分がリラックスして聴ける作品を作ろうと思ったらこうなった?」

「みんな日々、疲れているじゃないですか(笑)。だから、疲れているときにも気持ちよく聴けるものが作りたいという思いはあります。かといってイージー・リスニングではなくて、聴き込めば聴き込むだけいろんなものが聴こえてくるものを目指しました。いろんな人に協力してもらって、ようやく出来上がったのがうれしいです」

――曲の多くに女性シンガーが参加されていますが、これは元々のコンセプトだったんですか?

「いえ、そこはまったく考えていなくて、〈これはこの人に歌ってもらいたい〉と配置していったらこうなりました(笑)」

T-GROOVE「原くんは女性を引きつけるんですよ(笑)」

「(笑)。でも、先ほどの“The Light from Window”のミレラとか、“Feel Like Makin' Love”の韓国のR&Bシンガー、チョー・ヤンとか、ひとりひとり個性が違う歌い手だけど、全体のトーンは統一させているので、スーッと聴けるんじゃないかなと。そうやって全体のサウンド・プロダクションを考えながら、ひとつの作品にしていくのがアルバム作りの良さですよね。いまは配信で1曲ずつリリースされることも多い時代ですけど」

――そうしたシンガーや演奏陣などゲストも多数ですが、Nao KawamuraやMELRAWの安藤康平など、ジャズやR&B/ソウル系の気鋭の若手が参加しています。

「Naoちゃんも、WONKの5人目と言われる安藤康平も付き合いが長くて。この間もMELRAWで〈TOKYO LAB 2018〉というイヴェントに出たり、それぞれのバンドにもたまに参加している仲なんです」

――身近な人たちと作ろうと思った?

「僕はあまり知らない人に頼めないんですよね。どういう性格で、そういうスタイルで音楽を作ってる人なのかがわからないと。でも、〈ここにエレピのグリスを入れて〉とか〈ドラムのフィルはこれで〉とか、僕は細かくディレクションするほうなので、参加したみんなは大変だったと思います(笑)。自分では弾けないけど、この人のキャラを入れたいからと思ってお願いするんです。でも、音は聴こえているから、あれこれ言いたくなっちゃうんですよね」

T-GROOVE「そこは自分とスタンスがすごく違いますね。僕はいつも〈やりたいようにやってください〉とお願いしていて、そのほうが自分の想定したものと全然違ったものが出来て、おもしろいと思ってます。想像通りのものが出来上がるのがイヤなので。原くんに頼むときもいつもそうだよね」

「確かに、やる側としてはすごくやりやすかったです。指定されすぎると、ただ言われたことをやるだけになっちゃうから、クリエイティヴな作業にならなくなってしまいますよね」

T-GROOVE「お願いした人たちみんなに〈ラク〉って言われますよ(笑)。僕は頼んだ人はいいもの+αのことをやってくれるって信用してるし、リテイクもそんなにしないです。でも、そういう意味でも原くんはホント貴重な逸材ですよ」

「T-GROOVEさんとは好きなサウンドが近いってのはありますよね。だいたい一回(デモを)聴いたら、ヴィジョンを共有できる感じがある」

T-GROOVE「だから金坂さんの立ち位置が危ないんですよ(笑)。原くん、キーボードも上手いから」

T-GROOVEの2017年作『Move Your Body』収録曲“Roller Skate feat. The Precious Lo's”
 

「僕がT-GROOVEさんのサウンドでリスペクトする部分のひとつに、あの〈どすこいビート〉……ビートの〈コシ〉があるんです。適当に弾いてって言われたときも、あのビートがあるから自分が音を入れるべき場所がパッとわかるんだと思うんです。

そういうベーシックがしっかりしているので、説得力があって、楽曲の方向性も見える。だから、一回聴けばヴィジョンを共有できるのかなと。逆にT-GROOVEさんも、これだけサウンドの土台がしっかりしてるから〈好きにやって〉って言えるんじゃないかな」

T-GROOVE「でも、ジャンルが全然違う人に頼むと、180度違うものになっちゃうこともあるんですよね。だから、原くんとはやっぱり感性が似てるのかな。あと、原くんはオール・ジャンルで対応できるのがすごいし、おもしろいですね。『THE DAYS』はレーベルの影響もあってジャズ色の強いアルバムになってるけど、仕事をしているリトグリやDEAN FUJIOKAなどはJ-Popですし、Saucy Ladyはディスコ・ファンクですからね」

「ジャンルの幅広さは、ホントに音楽(全般)が好きだからかなと思いますね」

T-GROOVE「なるほどね。ジャンルだけじゃなく、楽器も原くん1人いれば事足りるくらいなんでもできちゃうので、お願いする側としては重宝するんですよね。ここまでマルチな人もそうそういないというか、そういう意味で僕は若手ナンバーワンだと思いますし、この人、これからハネると思います(笑)」

「『THE DAYS』では、カヴァー曲の“Feel Like Makin' Love”以外は全部自分のオリジナルですし、プロデュース、アレンジ、レコーディング、ミックスも自分でやっています。曲のイメージが浮かんでから最後のミックスまで、なるべく同じ人が携わるほうが曲のコンセプトはブレないので、それを考えるとどうしてもこうなっちゃうんですよね」

T-GROOVEエンジニア的なこともできるんだもんね。これだけいろいろできると器用貧乏になりがちだけど、そうではないのもまたスゴイところだと思います」

原が4曲で参加しているさだまさしの2018年作『Reborn~生まれたてのさだまさし~』のツアーのダイジェスト映像。原はツアーにも帯同している
 

――原さんがそうやってなんでもマルチにできるのは、やはり留学経験が大きいんでしょうか。ボストンに行ったきっかけはなんだったんですか?

もちろん向こうで活動していた父や祖父の影響もあるんですが、僕はアメリカの音楽に憧れていたので、だったらアメリカのことを知らないとできないんじゃない?と思ったんです。寿司を作りたい外国人が日本に行くようになものかなと思うんですけど、R&B/ソウルをやりたいならアメリカに行くべきだろうと。だから、もし僕が雅楽をやりたかったんだとしたら、日本にいたかもしれないです」

T-GROOVE「飛行機恐怖症で日本に留まっている自分とは大違いな考え方だ……(笑)。でも、原くんがもともと好きだったのはツェッペリンだったんだよね?」

「はい。音楽を好きになったきっかけはそれです。小学4年生のときにツェッペリンと、あとジミヘンを聴いて感動して」

T-GROOVE「R&Bじゃなくロックから入ってるから、いまやっているようなJ-Popにもうまく対応できるのかもしれないですね」

――ロックからR&Bなどのブラック・ミュージックにいったきっかけは?

「アース・ウィンド&ファイヤーですね。そこから高校生の頃にはタワー・オブ・パワーやジミー・スミスが好きになってましたね」

T-GROOVE「原くんのプレイが日本人っぽくないのも、ボストンにいた経験が大きいのかもしれないですね。それこそ器用なので曲によってなんでもできるんだろうけど、特にR&Bやディスコ、ソウルの黒いサウンドだと、向こうのビート感覚に自動的にスイッチが変わるというか」

「リトグリもディーンさんも、J-Popとは言っても英語詞だったりグル―ヴィーだったりとあまり日本っぽくない音楽でもあるので、やっぱりそういったサウンドが合ってるのかもしれないです」

T-GROOVE「でも、そこからさだまさしでしょ(笑)? やっぱりタダ者じゃないよね」

 

本当に好きな音楽であれば配信だけじゃ物足りない(T-GROOVE)

――冒頭で触れたように、『THE DAYS』と同日にT-GROOVEさんの『Move Your Body』のアナログ盤がリリースされます

T-GROOVE「ホントに妙なご縁を感じますよね」

「偶然リリース日が被るなんて、これはきっと何かありますね(笑)! 『Move Your Body』のような作品は『THE DAYS』とは違った作風に思われがちだけど、こういう踊れる音楽は僕のルーツなので、実はものすごく近くて。このアルバムからもたくさん影響を受けてるんですよ」

T-GROOVEの2017年作『Move Your Body』トレイラー
 

T-GROOVE「アナログと言えば、原くんに参加してもらったCHEMISTRYのリミックスの12インチは初日で完売したんですけど、やっぱり多くはファンの女の子たちが買ったみたいなんですね。それで、開けて盤面を見てるとなんかかけたくなる心理が働くらしく。最近はAmazonとかで手軽に買えることもあって、これをきっかけにレコード・プレーヤーを買って聴いた人がけっこういたと聞きました。だから、最近のアナログ・ブームって、意外とそういうことをきっかけに起こっているんじゃないかなと思ってるんですよね」

「ボストンにいた2014~2015年頃も、ヴィレッジヴァンガードみたいな雑貨屋とか洋服屋とかでターンテーブルやレコードをバンバン売ってましたね」

T-GROOVE「いまの若い人はCDを買ってもPCに取り込んで終わっちゃうからもう配信でいいやって人が多くなってると思うけど、でもそれだけじゃ満足できない、モノとして価値のあるものが欲しいと思う人がレコードを買っているんじゃないかなと。配信かレコードか、みたいな。決して懐古主義でブームになっているわけではないなと思うんです」

「レコードはモノとしての魅力と、ライナーとかの情報量的な魅力がありますよね」

T-GROOVE「好きだったら配信だけじゃ物足りないはずだと僕は思いますね。ちなみにT-GROOVEも売れるのは配信かレコードなんですよ」

「T-GROOVEは音楽のスタイル的にも合ってますよね」

――アナログで欲しくなる音楽ですよね。

T-GROOVE「『THE DAYS』も前からレコードにしたいねと話していて。7インチは決まっているので、LPも出したいんです。原くんの音楽はどちらかというと踊らせる音楽ではないから、あまり音圧を上げないで、部屋でBGMとしてかけるのが良さそうかなと。レコードは必ずしもDJのためだけのものじゃないし、BGMとして流す聴き方もされているので。

原くん『THE DAYS』は今年のT-GROOVEプロジェクトのなかでも重要なウェイトを占めているんですけど、そんな作品をアナログ化してくれるところ、(ボイスレコーダーに向かって)募集してます(笑)」

「よろしくお願いします(笑)」

YUMA HARA Be Free/Feel Like Making Love ~T-Groove Remixes Kissing Fish(2018)

T-GROOVE「そういえば、おじいちゃんからの感想は聞いたけど、お父さん(原とも也)からはアルバムについて何か言われたの?」

「直接は言われてないんですけど、又聞きで〈お父さんがべた褒めしてたよ〉って何回か聞きました(笑)」

T-GROOVE「良かったね。いろんな人に聴いてほしいけど、親が喜んでくれるとけっこううれしいもんだよね。せめてもの親孝行というかさ(笑)」

同日リリースの2人の関連作と。(左から)黒川沙良『Now Best One/Allnight』、『THE DAYS』、T-GROOVE『Move Your Body』アナログ盤
 

YUMA HARA Live Information

〈さだまさし 45周年全国ツアー〉
2018年7月14日(土)鹿児島県 鹿児島市民文化ホール
2018年7月15日(日)宮崎県 宮崎市民文化ホール
2018年7月21日(土)栃木県 宇都宮市文化会館
2018年7月22日(日)群馬県 ベイシア文化ホール
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