カニエ・ウェストの連作企画の一環として出たキッド・カディとのコラボ・ユニット作も結局CD化。数年来の内省モードにあるカディのダウナーな周波数がカニエの現在のテンションに感応した雰囲気で、映画「モンタージュ・オブ・ヘック」からカート・コバーンの弾き語りデモをベタ敷きした“Cudi Montage”など、危うさも湛えたカディ主導曲が耳に残る。“Fire”でアンドレ3000が共同プロデュースを担っているのもトピック。