実に約4年ぶりの新作は、クリプス時代にフックアップし、デビューをサポートしてくれたファレル・ウィリアムスと、ソロとして契約したG.O.O.D.のボスで前作でも手を組んだカニエ・ウェストというシーン屈指のプロデューサーが半々を手掛けた一枚。印象的なビートで構築するファレル、ソウルフルなウワネタが耳を惹くカニエと互いに持ち味を出した高水準なトラックを提供している。プッシャもお得意のコカイン噺も織り交ぜながら中毒性高めのドープでタイトなラップを聴かせており、ゲストにジェイ・Zやリル・ウージー・ヴァートらが参加したほか、“Rock N Roll”では仲違いしているカニエとキッド・カディが主役のために一時休戦して揃い踏み。“I Pray For You”でのクリプス復活も嬉しいトピックだ。