世界を股にかけて活動する5人組の5作目は、またしても彼ら流のヘヴィー・ミュージックを更新した貫禄の出来映えだ。前作『True North』はクリーン・トーンのギターの比率を増やし、壮大なスケール感で楽曲の構築度を高めていたが、今作は冒頭の表題曲からAJ(イシューズ)参加の“Aeon”まで、いきなりブラストビートで攻めまくる鬼神の如き攻撃性を発揮。ダイナミズムを増したアレンジと相まって、いっそう磨きを掛けた演奏の破壊力がとにかく半端じゃない。特に“+81”はヘッド・バンギングせずにはいられない強靭な躍動感を叩き付けてくる。他、トライバルな質感で迫る“Hail To The Fire”、ケータイのヴァイブ音を用いるなど遊び心に溢れた“Just Confusing”など、粒立ちの良い楽曲が勢揃い。