コラム

ジャクイース、ロイド、ネイオ、トニ・ブラクストン、ニュー・ジャック・スウィング——この冬に聴きたいR&B皿を紹介!

[ 緊急ワイド]冬のくちどけ、R&B Pt.3

Page 2 / 3 1ページ目から読む

NEW JACK ERA & BLAZIN' 90s
確かな選曲でお送りするコンピレーションを紹介

 ブルーノ・マーズがいきなりニュー・ジャック・スウィング(以下NJS)に挑んだ“Finesse”(2016年)と、カーディBを交えたそのリミックスの話題こそあれ、絵に描いたようにわかりやすいリヴァイヴァル的な動きはそう目立ってはいないのかもしれない。ただ、〈NJS〉という呼称が誕生して30周年だった2017年を跨いでもなお、そのフィーリングを感じる機会が少なくないのは確かだろう。

 そもそもNJSが本場USのR&Bシーンで大流行したのが87~92年頃、その中身は一口にNJSといってもグラデーションのように変容していったわけで、明確な区切りで色分けできるようなものではない。単純に年代で区切ればNJSブームの後期とジョデシィやメアリーJ・ブライジら90年代の顔役たちのデビューは入れ違ってもいる。つまり、いわゆる〈90年代R&B〉と形容される音とNJS時代の音は、ストロングな歌唱マナーも含めて地続きにあるものなのだ。そう考えると90年代R&Bのネタ使いやフィーリング引用はここ数年来のR&Bシーンにおいてトレンドどころか顕在化しているわけで(エラ・メイのブレイクによって、その気分はさらに普通のことになるはずだ)、ゆえにブルーノほどのNJS感はなくても、ザックリひと掴みした〈あの頃〉のムードがどことなく定着したようにも思えてくるのかもしれない。

 ここで紹介する2タイトルのコンピは、ド直球から変化球までNJS時代の定番チューンを中心にした『New Jack Swing ~The Best Collection』と、そこから90年代R&Bが地続きになっている様子も一望できる『DA BEST -Blazin Hot 90's R&B and New Jack Swing』。いずれ劣らぬ名曲の数々は、現代のR&Bを嗜むリスナーにこそ必聴のはずだ。 *狛犬

 

関連アーティスト