かつて小袋成彬らとTokyo Recordings改めTOKAの立ち上げに参画し、藤井 風やiri、SIRUPらのプロデュースを手掛けるなど、注目を集めるプロデューサー・小島裕規のプロジェクトが名門ドイツ・グラモフォンよりアルバム・デビュー。クラシックを原点としてきた彼がポスト・クラシカルに向き合って制作した内容で、ラケルをはじめとするアイスランドのアーティストからヴァイオリニストの石上真由子、クラリネット奏者コハーン・イシュトヴァーンら現代クラシックの若手までを幅広く招聘。ベニー・シングスとのデビュー曲“Empty Room”はリワークして収録され、新たな世界観を創り上げている。郷愁が綴られた私小説的な側面がありながら、混沌とした現代への強いメッセージをも感じ取れる作品だ。