クルレンツィス&ムジカエテルナがロマン派を代表する作曲家、マーラーを録音と聞いただけで、リリースを待ちわびていた方々も多かったのではないでしょうか。今回もその期待を裏切りません! しなやかで、キレッキレの弦楽器群の響きと、全く雑味を感じさせない純度の高い音を鋭く鳴らす金管楽器群が、とにかく美しい透明度の高い演奏を聴かせてくれます。にもかかわらずマーラーらしい生々しいグロテスクな部分も存分に表現されていて、その絶妙なバランス感覚には舌を巻きます。クルレンツィスの巧さ、ムジカエテルナの巧さ、その両方を改めて認識するのに最適な一枚です! 2016年7月3~9日収録。
テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ(Teodor Currentzis & Musica Aeterna)『マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」』美しく透明度の高い演奏とグロテスクな表現を両立
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