1991年当時、日本でも連日ワイドショーを賑わせたナンシー・ケリガン襲撃事件の真相と、首謀者と目されたトーニャ・ハーディングの半生の映画である。トーニャの母(ラヴォナ・ゴールデンが本作でアカデミー賞助演女優賞受賞)を筆頭としたクズ人間大集合映画を、スコセッシ「グッドフェローズ」を意識したスタイリッシュな映像と音楽で語る監督クレイグ・ガレスピーの剛腕が見事! トーニャ役のマーゴット・ロビーと、実際のトーニャのスケート・シーンは、素直に感動的! おもしろおかしくやがてかなしい、ふてぶてしい傑作!