活動当初から音楽性にクロスオーヴァーの萌芽があり、アルバムを重ねるごとにサウンドの色味を鮮やかにしながらレンジを拡張してきたチェイス&ステイタスだが、ここにきて自身たちのルーツへ回帰。2年ぶりの通算5作目はファースト・アルバム以来となる直球のドラムンベース作品となった。多大な影響を受けたダンスホール・レゲエやジャングルへの情熱を滾らせてキングストンへと乗り込み、ジェネラル・リーヴィ、ココ・ティー、ブロ・バントンらレジェンドからテン年代に入って脚光を浴びたカバカ・ピラミッドまでの計10名とコラボし、90年代のヴァイブを蘇生。ジャングルのストリート臭とドラムンベースのスタイリッシュさが拮抗するなかに、自分たちの流儀もしっかりと刻印している。