バレアリックなムードに磨きをかけ、より肉体的なバンド・サウンドを聴かせる初のフル・アルバム。パーカッシヴなリズム、フィードバック・ギター、ほんのり甘さを湛えたエフェクティヴなヴォーカル(語りっぽいアプローチも)、抜群のグルーヴの波間から、まさしくジャケットのように美しい景色が揺らめきながら浮かび上がってきて、思わず顔がほころぶ。海沿いの街で終わらないパレードを楽しんでいる気分。