Mikikiがいま、このタイミングで観てほしい出演陣を揃えたショウケース企画〈Mikiki Pit〉。次回〈Vol. 7〉は、2019年2月2日(土)に東京・下北沢BASEMENTBARで、毛玉、Crispy Camera Club、Half Mile Beach Club、So Sorry,Hoboの4組を迎えて開催します! いよいよ当日まで1か月を切ったなか、本日は各演者のこれまでの足取りや魅力を紹介。これを読んで〈Mikiki Pit〉に足を運ぶと楽しさが何倍も増すはず!

 

毛玉

3作目となるニュー・アルバム『まちのあかり』についてのインタヴューでも語られているとおり、毛玉は即興演奏/実験音楽を出自に持つ演奏家たちによる歌モノバンド。その出自は、山本精一率いる羅針盤や渚にてといったバンドたちを彷彿とさせますし、実際、音楽的にも精神的にも受け継いでいるものはあるはず。

そんな彼らの新作は、毛玉流のポップ・アルバム。ソングライターでヴォーカリスト/ギタリストの黒澤勇人が書くユニークな楽曲やサウンド面での実験性はそのままに、これまで以上に親しみやすい楽曲が収められています。所属レーベルのHEADZ代表・佐々木敦の言葉を借りれば〈ポップスの広大な沃野へと〉乗り出したアルバム。まさに彼らの最高傑作だと言えますし、個人的には2019年最初の愛聴盤になっています。

ライヴでは黒澤が時折披露する〈音響的〉な演奏(ギターのボディを叩いたり、弦を擦ったり……)、そしてドラマー・露木達也のストイックかつ強烈な主張を持ったプレイが聴きどころ。個性的な音のぶつかりあいにも、ぜひ期待してほしいです。 *天野龍太郎

 

Crispy Camera Club

京都発のギター・ポップ、といえばリスナーの多くはHomecomingsの名を挙げると思いますが、絶えず逸材を輩出し続ける古都の音楽シーンはもっといろどり多彩。2000年代以降の同ジャンルにかぎっても、花泥棒やSuperfriends、最近ではベランダなど優良バンドが多数登場しています。そして、ガールズ&ボーイズ計4名からなるCrispy Camera Clubは、間違いなくその最前線に登場したキラ星と言えるでしょう。

最新ミニ・アルバム『SWAG』時のインタヴューでは、サンデイズやホップ・アロングら新旧・洋インディーからの影響を公言しつつ、それらを日本のロックとして昇華した先達としてスピッツやLOVE PSYCHEDELICOへの憧れを明かしてくれました。この〈Mikiki Pit〉でも、その発言どおりの〈オルタナティヴなサウンドだけどキャッチー/J-Popに聴こえながらも妙に尖ってる〉ギター・ポップを豪快&爽快に鳴らしてくれるはず。

しかも、この日はサポート・ギタリストを務めてきた稲本裕太(Pale Fruit、ex花泥棒/Oliver)が正式メンバーに加入して以降、初の東京ライヴ。気合十分の演奏は必見です! *田中亮太

 

Half Mile Beach Club

神奈川、海岸沿いの街・逗子を拠点に、映画上映とライヴ/DJを合わせた同名のイヴェントを主催するコレクティヴ、Half Mile Beach Clubが〈Mikiki Pit〉に登場。まずは、上記アーティスト写真からもバンバン伝わってくる、ちょっぴり悪くて、でも頭も良くて、いろんな音楽や映画に精通していて、というセンス抜群なお兄さん/お姉さん感が最高じゃないですか!? 僕の地元にもこういう若者たちがいればいいのに……と思わずにはいられません。

DJや写真家、バーテンダーまでさまざまな表現者を擁する彼らですが、バンドとしては、昨年の4月に初の流通盤EP『Hasta La Vista』をリリース。90年代のマッドチェスターやインディー・ダンスを彷彿とさせるバレアリックなサウンドが、多くのリスナーを魅了しました。Mikikiでも同EPに合わせてインタヴューを掲載し、実はそれ以降毎回のように〈Mikiki Pit〉への出演オファーを出していたんですが、なかなか予定が合わずだっため、この〈Vol. 7〉で念願叶っての出演。

しなやかなダンス・グルーヴとサイケデリックな音色が、土曜お昼のBASEMENTBARを、色鮮やかな白昼夢の世界に変えてくれるでしょう。コロナ片手に踊りたい! *田中亮太

 

So Sorry,Hobo

So Sorry,Hoboのことは、実を言うとまだよくわかっていません。昨年彼らがデビュー作『大なつかしい展』をリリースした際に、フロントマン・梶原笙に濃密なインタヴューを行い、まだ無名ながらもその月のMikikiの記事で4番目に読まれた記事になりました。にも関わらず、です。

わかっているのは、2011年結成の4ピース・バンドで、活動のテーマが〈内在するファンタジーの再現〉ということ。そのなかでも初作『大なつかしい展』は〈知らないノスタルジア〉をテーマに制作されたということ(それらに関しては上記インタヴューを参照)。そして、ライヴでは熱い演奏の合間にフロントマン・梶原がひとりで延々と喋り倒し、毎回それが抱腹絶倒ものだということくらいです。彼らのライヴを観るたび思うのです。〈あれ? 自分は演奏を聴きに来たんだっけ? 梶原氏の喋りを聞きに来たんだっけ?〉と。

きっと今回もオーディエンスを爆笑の大渦へといざなってくれるに間違いありません(もちろん演奏も素晴らしいし、我々を未知のノスタルジーに浸らせてくれるはずです)。一聴の価値はあります。ただ、これらの情報が間違っていたら申し訳ないので先に謝っておきます。ソーソーリー。 *酒井優考

 

最後に各演者の楽曲から、〈まずはコレから!〉と編集部スタッフが3曲ずつコンパイルしたSpotifyのプレイリストを下記に貼っておきます(So, Sorry Hoboは楽曲を配信登録していないため泣く泣く割愛、YouTubeなどでどうぞ)。ぜひ予習にご活用ください! なお、ご予約はメールTwitterでのリプライとDM、LINE@Messengerまで。お名前、人数、学割希望の方はその旨を明記のうえ、ご連絡ください。みなさまのご予約をお待ちしております。

 

Live Information
〈Mikiki Pit Vol. 7〉

2019年2月2日(土) 東京・下北沢 BASEMENTBAR
出演:毛玉/Crispy Camera Club/Half Mile Beach Club/So Sorry,Hobo
開場/開演:12:00/12:30
終演:15:00
料金:前売り 1,500円/当日 2,000円/学割 1,000円
フード:クジラ荘

>>チケットのご予約は
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