2020年にデビュー20周年を迎える矢井田瞳。20周年への序章となるミニ・アルバムをYaiko名義でリリースする。
2000年7月にシングル『B'coz I Love You』でメジャーデビュー。同年10月のシングル『my sweet darlin'』でブレイクを果たし、洋楽からの影響を独自のスタイルに昇華させた楽曲、心地よい解放感と凛とした強さを併せ持ったヴォーカルによって幅広い音楽ファンを魅了し続けてきたyaiko(矢井田瞳)が2020 年、デビュー20周年を迎える。記念すべき年に向けた最初のアクションは、yaiko名義でリリースされるミニ・アルバム『Beginnig』。「自分にとって、等身大の表現を意識した作品になりました」と本人が語る通り、彼女自身のリアルな感情が刻まれた作品だ。
本作の軸になっているのは、1曲目の“いつまでも続くブルー”。気持ちよく弾けるアコースティック・ギター、有機的なグルーヴを含んだアレンジ、ゆったりと広がるメロディとともに放たれるのは、〈いつまでも続くブルー 追い越していく途中〉というフレーズ。悲しさ、葛藤、苦みを味わいながらも、人生のすべてを慈しみながら前を向いて生きていきたい――この曲には、現在の彼女の豊かな音楽表現がたっぷりと込められている。
さらに代表曲“My Sweet Darlin’”、インディーズ時代の楽曲“How”、セカンド・アルバム『Candlize』の収録曲“Life's like a love song”のセルフ・リメイクも収録。3曲ともオーガニックな手触りのサウンドを施し、原曲の奥深い魅力を引き出している。この夏には大型フェスにも出演するなど、ライヴ活動も活性化。本作『Beginning』から始まるyaikoの20周年にぜひ注目してほしいと思う。