服部良一のトリビュートアルバムが2024年2月21日(水)にリリースされる。

日本ポップスの先駆者であり、洋楽のリズムやハーモニー、フィーリングを取り込んだ数々の名曲を世に出した作曲家・服部良一。彼が生み出した曲を再解釈・再構築したトリビュートアルバムのリリースが決定した。

服部は現在放送されているNHKの連続テレビ小説「ブギウギ」で草彅剛が演じる〈羽鳥善一〉のモデルになっており、いま再び脚光を浴びている。本作は、そんな日本が世界に誇る作曲家の注目のトリビュートアルバムとなる。

アルバムの参加アーティストと歌唱曲は、井上芳雄“蘇州夜曲”、小西康陽 feat. 甲田益也子“東京の屋根の下”、スチャダラパー“おしゃれミドル(Contains samples of「おしゃれ娘」)”、曽我部恵一と井の頭レンジャーズ“買物ブギー”、T字路s“別れのブルース”、真心ブラザーズ“ヘイヘイブギー”という、多方面から服部ミュージックに向き合ったものになっている。その新規録音6曲に加えて、BS-TBS「Sound Inn S」で放送された、石丸幹二と望海風斗が歌唱した服部の代表的な2曲“青い山脈”“東京ブギウギ”、さらにNHK「名曲アルバム」で放送された矢井田瞳の“大阪ブギウギ”も収録される。

服部が生み出した日本のポップスのルーツに対する、現代のアーティストからの返信とも言える本作は、数十年の時を経て愛される名曲の数々を、さらに未来へ受け渡すバトンとなるだろう。注目のアルバムだ。

 


RELEASE INFORMATION

VARIOUS ARTISTS 『世紀のうた・心のうた -服部良一トリビュート-』 コロムビア(2024)

リリース日:2024年2月21日(水)
品番:COCP-42193
フォーマット:CD/各配信サイトにてストリーミング&ダウンロード
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST(曲順未定・五十音順表記)
・石丸幹二 “青い山脈”
・井上芳雄 “蘇州夜曲”
・小西康陽 feat. 甲田益也子 “東京の屋根の下”
・スチャダラパー “おしゃれミドル(Contains samples of「おしゃれ娘」)”
・曽我部恵一と井の頭レンジャーズ “買物ブギー”
・T字路s “別れのブルース”
・望海風斗 “東京ブギウギ”
・真心ブラザーズ “ヘイヘイブギー”
・矢井田瞳 “大阪ブギウギ”

 


PROFILE: 石丸幹二

東京音楽大学でサックス、東京藝術大学で声楽を学ぶ。1990年、劇団四季入団。「オペラ座の怪人」のラウル子爵役でデビュー。以降、「美女と野獣」「壁抜け男」等に主演し、2007年に退団。現在は俳優活動に加えソロアーティストとしてオーケストラコンサートからジャズクラブライブ、ディナーショーまで多彩に音楽活動を展開。ソニーミュージック・ジャパン インターナショナルよりCDリリースも多数。クラシック音楽と朗読で関わることも多く、「兵士の物語」「イノック・アーデン」等の朗読盤をリリース、声の表現の多様性を探っている。
近年の主な活動:舞台/ミュージカル「ジキル&ハイド」「ハリー・ポッターと呪いの子」、ミュージカル「ラグタイム」等。映像/音楽番組「題名のない音楽会」(司会)、情報番組「健康カプセル!ゲンキの時間」(司会)、映画「シング・フォー・ミー・ライル」(吹替)、ドラマ「仮面ライダー ガッチャード」等。
2024年5~6月に全国5都市でオーケストラコンサートの開催を予定。まつもと市民芸術館〈芸術監督団〉メンバーでもある。

 

PROFILE: 井上芳雄

2000年、ミュージカル「エリザベート」の皇太子ルドルフ役でデビュー。以降、高い歌唱力と存在感で数々のミュージカルや舞台主演を務める。コンサートの開催、音楽・バラエティ番組への出演ほか、近年はMCを務めるなど活動の場を広げている。2017年4月、TBSラジオ「井上芳雄 by MYSELF」が放送開始。2023年3月、自身初のフルオリジナルアルバム『Greenville』をリリース。同年はミュージカル「エリザベート」「ジェーン・エア」「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」「ラグタイム」「ベートーヴェン」に出演。2024年には「メディア/イアソン」に出演予定。

 

PROFILE: 小西康陽

音楽家。1985年、PIZZICATO FIVEのメンバーとしてデビュー。解散後も数多くのアーティストの作詞/作曲/編曲/プロデュースを手掛ける。2011年、PIZZICATO ONE名義で初のソロアルバムを発表。2015年、セカンドアルバム『わたくしの二十世紀』を発表。2020年、ビルボードライブにおけるワンマンライブの模様を収録したライブアルバム『前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン』を発表。

 

PROFILE: 甲田益也子

1985年、作編曲担当の木村達司と結成した音楽デュオ〈dip in the pool〉でボーカルと作詞担当。イギリスのラフトレードからエンジニア・小野誠彦プロデュースによる『Silence』でレコードデビュー。以後、dip in the pool名義で10枚のアルバムをリリース。またソロでは細野晴臣、清水靖晃、ゴンザレス三上(GONTITI)、TEI TOWAら豪華作曲家、プロデューサーを迎えた『Jupiter』をリリース。近年、アムステルダムのレーベル、ミュージック・フロム・メモリーからリイシューされた『On Retinae』の世界的再評価がきっかけとなり、国内外からのライブ、楽曲コラボレーションオファーも多く、若い世代との時空間差交流もおこなう。

 

PROFILE: スチャダラパー

ANI、Bose、SHINCOの3人からなるラップグループ。1990年にデビューし、1994年、“今夜はブギー・バック”が話題となる。デビュー30周年を迎えた2020年にアルバム『シン・スチャダラ大作戦』を発売。2021年5月にnever young beachとのコラボレーションユニット〈スチャとネバヤン〉名義で“ネバやんとスチャやん”を含む2曲をリリース。2021年11月に、これまで約10年にわたり刊行してきた冊子「余談」を編集、加筆した書籍「大余談」を刊行。2023年4月にシングル“リンネリンネリンネ feat. ロボ宙 & LUVRAW”を配信し、4月16日に〈祝・日比谷野音100周年 スチャダラ2090〉を開催した。
オフィシャルサイト:http://www.schadaraparr.net/

 

PROFILE: 曽我部恵一

1971年8月26日生まれ。乙女座、AB型。香川県出身。1990年代初頭よりサニーデイ・サービスのボーカリスト/ギタリストとして活動を始める。1995年にファーストアルバム『若者たち』を発表。1970年代の日本のフォーク/ロックを1990年代のスタイルで解釈・再構築したまったく新しいサウンドは聴く者に強烈な印象をあたえた。2001年のクリスマス、NY同時多発テロに触発され制作されたシングル“ギター”でソロデビュー。2004年、自主レーベルのROSE RECORDSを設立し、インディペンデント/DIYを基軸とした活動を開始する。以後、サニーデイ・サービス/ソロでの活動と並行し、プロデュース・楽曲提供・映画音楽・CM音楽・執筆・俳優など形態にとらわれない表現を続ける。
オフィシャルサイト:http://www.sokabekeiichi.com/

 

PROFILE: T字路s

伊東妙子(ギター/ボーカル)、篠田智仁(ベース)によるデュオ。2010年5月に結成。2017年に初のオリジナルアルバム『T字路s』、2019年にセカンドアルバム『PIT VIPER BLUES』、結成10周年を迎えた2020年にサードアルバム『BRAND NEW CARAVAN』をリリース。2021年、同作のリードトラック“夜明けの唄”がWOWOW開局30周年記念「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」の主題歌に起用される。2022年、カバーアルバム『COVER JUNGLE1』『COVER JUNGLE2』をリリース。収録曲“これさえあれば”は、T字路sが劇伴を手掛けた映画「メタモルフォーゼの縁側」で主演の芦田愛菜と宮本信子が主題歌として歌唱し話題に。2023年は初のベストアルバム『THE BEST OF T字路s』をリリース。同作を引っ提げておこなった全国ツアーは各地で好評を得る。またThe Street Slidersのトリビュート作品、NHK「ラジオ深夜便」のテーマ、NHK「みんなのうた」、日本テレビドラマ「だが、情熱はある」の劇伴をリリースするなど精力的に活動中。2人が織りなす音楽はブルースやフォーク、ロックンロールを飲み込みつつジャンルの壁を超えるものであり、人生における激情や悲喜交交を人間臭く表現した楽曲たちがファンの心を鷲掴みにしている。

 

PROFILE: 望海風斗

2003年、宝塚歌劇団に入団。2017年に雪組トップスターに就任。「ファントム」「fff -フォルティッシッシモ-」に出演したほか、現役トップスターとして初の「anan」表紙に抜擢され、ナオト・インティライミプロデュースの配信楽曲“夢をあつめて”がiTunes Storeチャート1位を獲得するなどの快挙を成し遂げる。退団後の主な出演作に「next to normal」「ガイズ&ドールズ」「DREAMGIRLS」「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」など。第30回読売演劇大賞 優秀女優賞、第48回菊田一夫演劇賞を受賞。2024年1、2月にミュージカル「イザボー」で主演、3、4月にドラマティックコンサート「Hello,」の開催を控える。

 

PROFILE: 真心ブラザーズ

1989年、大学在学中に音楽サークルの先輩・YO-KINGと後輩・桜井秀俊で結成。バラエティ番組内の〈フォークソング合戦〉にて見事10週連続で勝ち抜き、同年9月にメジャーデビュー。“どか~ん”“サマー・ヌード”“拝啓、ジョン・レノン”など数々の名曲を世に送り出す。2014年に自身のレーベル、Do Thing Recordingsを設立。現在はバンドメンバーにドラムスのサンコンJr.(ウルフルズ)、ベースのグレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)を迎え、全11か所を巡るライブツアー〈グレート CK Jr.〉を開催中。2024年にはデビュー35年目を迎える。

 

PROFILE: 矢井田 瞳

通称、ヤイコ。1978年、大阪生まれ大阪育ちのシンガーソングライター。19歳でギターと出会い曲作りを始める。2000年7月、ファーストシングル“B’coz I Love You”でメジャーデビュー。セカンドシングル“My Sweet Darlin’”が大ヒット、サビのフレーズから〈ダリダリ旋風〉を巻き起こす。同年にリリースしたファーストアルバム『daiya-monde』はランキング初登場1位を獲得、ミリオンセラーとなる。その後も数々のヒット曲を世に送りだし、全国ツアーの開催やイベント出演等、精力的にアーティスト活動をおこなう。最新作であるテレビ朝日系木曜ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」の主題歌“アイノロイ”が好評配信中。

 

PROFILE: 服部良一

明治40年(1907年)10月1日~平成5年(1993年)1月30日。作曲家、日本ポップスの先駆者。大阪市生まれ。大正15年(1926年)、19歳の時に大阪フィルハーモニック・オーケストラに入団。昭和11年(1936年)、29歳の時に日本コロムビアの専属作家となる。入社第1回作品は淡谷のり子の“おしゃれ娘”。昭和12年(1937年)にジャズコーラス“山寺の和尚さん”を作曲し、その後“雨のブルース”“別れのブルース”“蘇州夜曲”“一杯のコーヒーから”“湖畔の宿”などの大ヒットを連発。しかし太平洋戦争の勃発で服部のジャズの音楽性が排除され、終戦を上海で迎え昭和20年(1945年)12月に帰国。昭和23年(1948年)には笠置シヅ子“東京ブギウギ”、灰田勝彦“東京の屋根の下”が、翌昭和24年(1949年)には藤山一郎、奈良光枝“青い山脈”が大ヒット。それぞれ国民的なスタンダードソングとなる。その後は作曲の傍ら日本作曲家協会会長を務めるなど長く活躍。平成5年(1993年)1月30日に85歳で死去。国民栄誉賞を受賞した。
笠置シヅ子の唯一無二のパートナー。“東京ブギウギ”“買物ブギー”などのヒット曲を多数提供。昭和25年(1950年)には米国ツアー〈ブギ海を渡る〉でともに渡米し、ハワイ、カリフォルニア、ニューヨークで公演をおこなった。作詩名の村雨まさをは服部のペンネームである。