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COLUMN

矢井田瞳『Keep Going』セルフカヴァー中心だが、過去をなぞった作品ではなく、成長が明確に見える作品に

矢井田瞳『Keep Going』セルフカヴァー中心だが、過去をなぞった作品ではなく、成長が明確に見える作品に

デビューから20年、矢井田瞳が音楽への愛と情熱と探究心を持って進み続けてきた証しが新作『Keep Going』

矢井田瞳 Keep Going 青空レコード/Village Again(2020)

矢井田瞳のデビュー20周年の第1弾となるミニアルバム『Keep Going』は彼女の代表曲のセルフカヴァー6曲と新曲1曲が収録された作品だ。が、過去をなぞった作品ではない。7曲中6曲がアコースティックギター・ヴォーカル・デュオ、高高-takataka-の2人と制作されていて、この組み合わせから生まれる歌はどれも斬新でクリエイティヴだ。セルフカヴァーだからこそ、逆に彼女の成長が明確に見えてきたりする。

“B'coz I Love You”“Go My way”“Look Back Again”なども、一般的なアコースティック編成のイメージを覆す、エネルギッシュでダイナミックな魅力が加わった。ピアノとチェロの演奏での“Over the distance”は今の彼女だからこそのヒューマンな歌声が素晴らしい。レゲエのリズムを導入した“I'm here saying nothing”はイマジネイティヴかつ生命力みなぎる世界が新鮮。新曲“Cheer for you”はアルバムを象徴するアグレッシヴな曲となった。

『Keep Going』というアルバム・タイトルにも彼女の前向きな姿勢が表れている。これは音楽への愛と情熱と探究心を持って20年間進んできたからこそ、作り得た作品だ。2月からはツアーも始まる。デビュー20周年となる2020年、彼女は新たなスタートを切ったところだろう。

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