INTERVIEW

UVERworld 『Ø CHOIR』 Part.1

たっぷりと時間をかけて練り上げていった、6人編成となって初のアルバムが完成。サウンドのスケール感と言葉の強さ、深さを増した14曲が、いま盛大に鳴り響く!

UVERworld 『Ø CHOIR』 Part.1

 UVERworldの1年8か月ぶりとなるアルバム『Ø CHOIR』(読み:ゼロ・クワイア)には、まず大きなトピックがある。結成当初のメンバーであり、デビュー後はサポートとしてバンドを支えてきた誠果(サックス/マニピュレーション)が正式加入。6人編成となったUVERworldの、これが記念すべき初アルバムだ。

UVERworld Ø CHOIR ソニー(2014)

  「楽曲作りの幅が広がった面もありますけど、精神的な面がいちばん大きいですね。内輪で幸せを感じながらやっていくものだと思っていたし、周りの人にはわからないことだと思っていたんですけど、ファンの方たちから〈やっと帰ってきてくれた〉という声をたくさんもらったのは意外でした。嬉しかったですね」(TAKUYA∞、ヴォーカル/プログラミング)。

 新体制を整えたバンドがスタジオでの作業を始めたのは、およそ1年前。が、試行錯誤を重ねた挙げ句、アルバムが完成したのはリリース日からわずか1か月前のこと。

  「曲を作る時間を無限のようにもらっていて、思いついたものはとりあえずやってみる。もう何十曲も作ってきたので、曲作りのセオリーは大概わかってるつもりなんですけど、自分たちにとって刺激的なものは、常にセオリーから外れたものなので。PCが固まって動かなくなるぐらい、アレンジを試すんですよ。5000小節だっけ?」(TAKUYA∞)。

  「もっと行ってると思う。たとえば“誰が言った”とか、すごい道のりでしたよ。ジャズっぽいセクションがあって、ツーバスのメタルっぽいセクションがあって……とか、一曲の中の振り幅がとんでもないことになっていて。でもそのおかげで、いちばん演奏しがいのある曲になりました」(真太郎、ドラムス)。

 「本当に全部好きなんですよ。どれがと言われると……めちゃめちゃ難しい。甲乙つけがたい。こんなに充実感のあるアルバム、いままでにないです」(TAKUYA∞)。

 ポップなメロディーを持つ超人気バンドという表面をめくれば、10代の頃に影響を受けた90年代ミクスチャー・ロック日本語ラップなどのルーツが顔を出す。ある意味無骨である意味軽やかな、UVERworldは本当に興味深いバンドだ。

  「あんまり信念とかを掲げてやってるわけではないですけど。でも純粋にそういうものを聴いて育ってきて、無理に背伸びせず作っていくと、いまの形になっていくんですよね」(TAKUYA∞)。

 さらに今回は、TAKUYA∞の書く歌詞の深みと強さにも注目したい。その象徴が、先行シングルになった“7日目の決意”と、ラストを飾るタイトル曲“Ø CHOIR”。彼がずっと歌い続けてきた〈生きること/死ぬこと〉という大テーマをとことん掘り下げた、今作を代表する大名曲だ。

  「そればかりを歌っていこうという意識はないんですけど、いちばん自然に出てくるワードが〈日々に対する生き方〉なんでしょうね。“7日目の決意”は、〈がんばって8日目まで生き延びた蝉には何があるんだろう?〉ということを最初に考えついて、あとの歌詞は、自分がいままでどこかで思っていた断片的な言葉をサーッと書いていったんですよ。“Ø CHOIR”もそうです。ポエムを書くように、1、2行で自分の言いたいことをどんどん吐き出していって、その連続性で良い歌詞ができるんだなということに気付いたんです。フル・コーラスが出来上がったとき、すべてのワードに繋がりがあるなと思って、自分でもハッとしました」(TAKUYA∞)。

 7月5日の京セラドーム公演を含むツアーは、現在進行中。最高の自信作と、最強のメンバーが揃い、UVERworldの新しい歴史はすでにスタートしている。

  「アルバムの曲も、すごくイイ感じです。“Ø CHOIR”に共感してくれているという手応えも演奏しながら感じてます」(真太郎)。

  「ライヴは本当に幸せなんです。15年間やってきて、良くなかった時期もあったし、失敗も重ねてきたので、ここからは〈楽しい〉ということを味わう時間にしたいと思ってます。楽しみますよ」(TAKUYA∞)。

 

▼UVERworldの作品

左から、2012年作『THE ONE』、2014年のシングル“7日目の決意”(共にソニー)

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