3年半ぶりの新作は、〈沈黙〉を表すタイトル通りにヴォーカル・トラックなしの完全インスト作。USオルタナなギター・サウンドと、UKダブ経由の変則的なビートを、70年代のサイケデリック・ロックのようなムードと、郷愁を誘うピアニカの音色が繋ぎ、静謐なポスト・クラシカル要素も効いている。映画音楽/劇伴作家としても進境著しい池永正二の表現力と、現メンバーの高い演奏力が合わさった、新たなスタンダード。