若手の加入がもたらした初期衝動――朝陽が昇る直前のダンスフロアで鳴っていてほしいのは、よりディープに叙情性を膨らませたこんな音楽!

 DALLJUB STEP CLUBGOTOクウチュウ戦ベントラーカオルを迎え、新体制となったあらかじめ決められた恋人たちへの新作『After dance/Before sunrise』。20代の若きプレイヤーの加入によって、バンドは初期衝動を取り戻し、当初は2枚組のアルバムにするという構想もあったそうだが、結果的には〈閉塞感を打破するダンス・ミュージック〉をテーマに掲げた、70分超の〈ツイン・アルバム〉という形に結実している。昨年公開された「味園ユニバース」や、この春公開される「モヒカン故郷に帰る」など、最近は映画音楽の仕事も手掛けている中心人物の池永正二に、この1年間のバンドと自身の変化、そして、新作に込めた想いを訊いた。

あらかじめ決められた恋人たちへ After dance/Before sunrise KI-NO Sound(2016)

やってやろう

――昨年3月にドラムのキムさんが脱退して、代わりにDALLJUB STEP CLUBのGOTO君が参加。さらに、クウチュウ戦からキーボードのベントラーカオルくんも参加して、新体制になりましたね。

池永正二(以下同)「GOTO君はクリテツさんに紹介してもらったんですけど、トラックスマンの曲をそのまま叩いてる動画がYouTubeにあって、すごい衝撃を受けて。いまって打ち込みのリズムを生でやる人っていうか、クラブ・ミュージックのセンスで生ドラムが叩ける人って、すごくおもしろいと思うんです。日本にもこういう人がおるんやなって。そしたら、GOTO君はもともとDACOTA SPEAKER.っていうバンドをやってて、僕、彼らの曲のリミックスしてるんですよね。そういうこともあって声をかけたら、〈いいですよ〉って。すごい独特なセンスを持ってて、いわゆるフットワークジュークの感じを生でできる。うちらも一応ベース・ミュージックやったりするんで、GOTO君のおかげでさらに幅が広がりましたね」

――DACOTA SPEAKER.はDALLJUB STEP CLUB以上にダブの要素が強かったし、あら恋的な要素はすでに内包してる感じですよね。

「そうなんですよ。訊いたら、ハードコアも好きやっていうし、全然近いなって。〈よかったー、出会えた!〉と思って、あれは大きかったですね。それをきっかけに、逆に頭が柔らかくなったというか、今回初期衝動に戻れた感じがすごくしてるんですよね」

――もう一人、カオル君については?

「カオルちゃんは、プログレじゃないですか(笑)? ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーとかもめちゃめちゃプログレだと思うんですけど、もともとプログレって、何でもアリやからこそプログレってジャンルなんで、カオルちゃんもそういう頭の柔らかさがあるんですよね。しかも、若い。25歳とかだから、やっぱり感覚的に違う部分があって、それがおもしろい。PAの石元さんとは25歳差なんで、ほとんど親子の年の差ですけど、ツアーとか行くと、車にその2人が乗ってるっていうのがおもしろくて(笑)」

――ドラムが代わるタイミングで、〈もう一人入れちゃおう〉みたいな感じだったわけですか?

「縮小するのって考え方的に良くないじゃないですか? メンバー抜けたりして、〈やべえ〉ってなって、小さくなっていきたくなかったんです。でも逆に、〈ピンチはチャンス〉じゃないですけど、〈変化できるきっかけやん〉って方向で考え出して、だったら鍵盤も入れちゃおうっていう。まあでも、〈メンバー加入〉って感じでもないんですよね」

――少し前に加入した大竹さん(大竹康範LAGITAGIDAsajjanu)にしてもそうですけど、あら恋の名の下に、猛者たちが集まってきたような印象があります(笑)。

「濃いぃ人たちがね(笑)。カオルちゃんもGOTO君も大竹くんも一緒にやっててホントにおもしろいんですよ」

――その刺激を受けて、初期衝動が戻ってきたと。

「ホントにバンド始めたてみたいになってます。〈やってやろう〉みたいな。守りに入ってたわけじゃないんですけど、〈あら恋ってこういう感じ〉っていう壁みたいなのが、何となくできてたんですよね。でも、いまのメンバーと一緒にやらせてもらうことで、何でもアリになってきて、すごい開けました。もう感謝です、ホントに」

 

ちゃんとステップを踏みたい

――『After dance/Before sunrise』は〈After dance〉サイドと〈Before sunrise〉サイドのツイン・アルバムという形になっていますが、一時期は2枚組の構想もあったそうですね。

「〈こんなんやりたい、あんなんやりたい〉ってバーッと作ってって、一回並べてみたときに、さすがにインストで90分とかって、飽きるんですよね(笑)。自分が聴いて飽きるものって、お客さんが聴くと絶対に飽きるので。なので、一枚にまとめたほうがいいなって」

――新しいメンバーと一緒にやることで、それだけ曲もどんどん生まれていったということだと思うんですけど、例えば、“rise”にはジュークの要素が入っていて、GOTO君のドラムを活かした作りになってますよね。

「当て書きみたいな感じで作ることが多くて、〈GOTO君のドラムならこんな感じがいいだろうな〉って考えながらデモを作って、そこからまた広げてもらう感じですね。まあ、結局何をやっても、劔(樹人)のベース、ダブのベースラインが入ると結構あら恋っぽくなるんですよ」

――確かに、その感じはありますね。池永さんご自身はもともとジュークに興味があったんですか?

「なんとなくは聴いてたけど、そこまでがっつりは聴いてなかったです。なんとなく、うちらとの接点はあるなって思って、ここにテルミンとか鍵盤ハーモニカのメロディーが乗ったらおもしろいだろうなっていうのは思ってました。新しいものと、自分の引き出しのなかに持ってるものを組み合わせる強さってあるじゃないですか? 経験に関しては若い人たちよりもあると思うんで、そこは活かしたいと思ってて、例えば、いま打ち込みを使っちゃえば、こういうリズムもわりとすぐできちゃうんですよね。プリセットっぽいリズムって、やっぱり多いんですよ。でも、それをやるんだったら、生でやったほうがおもしろいなって、GOTO君を見て思って」

――GOTO君はまさにそれができる人ですもんね。

「ある程度打ち込んだものを、GOTO君に〈どう?〉って聴かせると、最初は〈できないっすねー〉って言うんだけど、〈悔しいっすわ〉って、結果できるんですよ(笑)」

――素晴らしい(笑)。そういったメンバーとのやり取りもあるなかで、〈閉塞感を打破するためのダンス・ミュージック〉というテーマが生まれたと。

「なんか、いまってやっぱり暗いじゃないですか? 90年代はもっと余裕があったと思うんですよね。クラブ行って楽しく踊れてたけど、いまは重いなって。でも、だからこそちゃんとステップを踏みたいというか、いまだからこそダンス・ミュージックをしたいなっていうのがあるんですよね」

――以前取材をさせてもらったときに、〈フィッシュマンズが響かなくなった〉っていう話になったのが印象的でした。いまはもう〈ゆらめき~〉みたいな感じじゃない。かといって、〈行こうぜ!〉みたいな感じとも違う、その中間の感じがいいっておっしゃってて、今回もその中間色の感じはありつつ、でも〈行こうぜ!〉のほうにより寄ってる気はして。

「そうなってきてますね。〈俺アカン〉だと、ホンマにアカンくなっていくと思うんですよ。昔はそういう音楽も存在できたと思うんです。〈暗いよね〉っていう部分で共感できるっていうか。でも、いまそれはあんまりフィットしないというか、自分にフィットしないだけかもしれないですが」

――先ほどの〈バンドを縮小させない〉という話にも繋がるように思います。

「やっぱり開けてたほうが楽しいじゃないですか? 危機感で〈ヤバいよね〉って曲を作るよりも、〈じゃあ、こうしようよ〉っていう。だから、〈行こうぜ!〉のほうですね。理想を持ってやっていくほうが楽しいですから」

 

夜中3時の一体感

――アルバムでは3人のヴォーカリストがフィーチャーされています。まず、曽我部恵一さんが参加した“gone”は、まさに〈閉塞感を打破するためのダンス・ミュージック〉ですよね。メランコリックで、ソウルフルで、相性もバッチリだなって。

「あら恋の曲を初めてラジオでかけてくれたのが曽我部さんだったんですよ。セカンド(2005年作『ブレ』)を出したくらいだから、もうだいぶ前ですけど、いきなりメールをいただいて、〈ラジオでかけていいですか?〉って。むっちゃ嬉しかって。それからずっと一緒にやりたかったんですけど、やっとやれました」

――ヴォーカル曲は前々作の『DOCUMENT』、前作の『キオク』にも入っていましたし、今回も自然な流れで出来ていったのでしょうか?

「自然ですね。もう〈歌入れたらインストちゃうやんけ〉って感じでもないなって。〈歌〉って言っても和合(亮一)さんは〈詩〉、ハチスノイトは〈歌〉っていうか〈ヴォイス〉みたいな感じですけど、曽我部さんとはちゃんと歌モノをやりたくて、そのあたりも変なこだわりはなくなりました。いまは〈何をやってもあら恋だ〉っていう自信がついたんだと思います」

――“gone”は『キオク』に収録されていた“going”のリアレンジなんですよね。

「そうです。“going”に歌を乗せたいと思って、リアレンジしたのが“gone”。別れの歌ですよね。『ゴーン・ガール』って映画もありますけど、人が行ってしまった、そのメランコリックな感じをやりたいって曽我部さんに伝えて……いい歌詞なんですよね(作詞は曽我部)。〈さよならの言葉は 風のなか踊るだけ〉って、めっちゃ寂しいじゃないですか? 最後は〈聴かせてよ〉ですけど、これはきっともう聴けないんですよ。勝手な解釈ですけど(笑)。僕の言う〈ダンス・ミュージック〉っていうのは、寂しい、悲しい、だからこそ踊れるって感じで、〈泣きながら踊る〉ってよく言いますけど、その踊りですよね。夜中3時にクラブでかかったら、〈帰りたくない!〉ってなるような。〈みんな一緒に〉っていう一体感じゃない。でも、一人でもない。たまたま居合わせた夜中3時の一体感」

――ピーク・タイムはもう過ぎて、寝てるやつは寝てるなかでの一体感というか。

「いい曲がかかって、それぞれの想いがグッとくる。朝になったら〈バイバイ〉って帰っていくのはわかってるんだけど、〈この時間がずっと続けばいいのにな〉っていう、あの寂しい感じ。で、〈答えは風のなか踊るだけ〉っていう」

――それがまさに〈After dance〉で〈Before sunrise〉の時間帯ということですよね。

「そうそう。〈マジックアワー〉って言うんですかね? 夜の終わりと朝の始まりの間の時間帯。そのグラデーションの感じですね。白でも黒でもない、あらゆる中間色が絶妙のバランスで混ざり合って風のなか、宙を舞って踊ってるんですよ。『モヒカン故郷に帰る』とか『味園ユニバース』も、結局どうにもならなくて、ただ少しだけ成長して終わるって感じなんですよね。『味園ユニバース』に関しては、成長してもいないと思うけど(笑)、でも最後に渋谷さん(主人公役の渋谷すばる)がパッと笑う。あの感じなんですよね」

 

縁の連続で

――和合さんが参加された“焦点”にしても、明るい面と暗い面の両方を描きながら、最後はちょっとした希望で終わっている感じがしました。

「さっきの話と近いですよね。和合さんとは4時間くらいかけて録音したんですよ。あんまり決めずに、〈もうちょっと囁き声で〉とか、その場で2人でしゃべりながら、いろいろ録っていったなかから選ばせてもらったんです。だから、2人のセッションみたいな感じで、ちゃんとあら恋っぽさも和合さんっぽさもあるものになったと思います」

――和合さんとはもともとどうやってお知り合いになったんですか?

「〈プロジェクトFUKUSHIMA!〉の一環で、和合さんが詩を読んで、僕が曲をつけるっていう企画がDOMMUNEであったんです。そのときもセッションだったんですけど、何よりも人的にすごい合ったんですよ。終わって飲んでるときに、〈またやろう!〉ってすごい盛り上がって。和合さんはポエトリー・リーディングを広めたいって言ってて、僕も詩を入れたいっていうのがあったんで、今回ご一緒させてもらって、やっぱり言葉って強いんですよね。だから、言葉が前に出すぎることもなく、かといって曲が前に出すぎることもなく、なんというか、曲という風景のなかで和合さんの言葉がゆっくり歩いていくような。いろいろな想いを込めながら、一歩一歩踏み締めて歩いていくような。そんなイメージです」

――もう一人、ハチスノイトさんが“波”に参加されています。

「ハチスノイトは大阪時代から、夢中夢をやってるときからずっと知ってて」

――夢中夢もプログレですよね(笑)。

「プログレ多いっすね(笑)」

――大竹くんのバンドもそっち系だし。

「どプログレですもんね。俺はそんなにプログレ聴かないんですけどね(笑)」

――“波”はもともとどんなイメージで作った曲なのでしょう?

マッシヴ・アタックっぽいのをやりたかったんですよ。いま、またそういうの多いじゃないですか? スローイング・スノウとかバグとか、女性ヴォーカルでいまのベース・ミュージックっぽいのがやりたいなって。妖艶でありながらもそれだけじゃない怖さっていうか、『パンズ・ラビリンス』(2006年のギレルモ・デル・トロ監督作)的なヤバさがあって。ほんと唯一無二なんですよね。ベアーズの人と飲んだときに、〈ハチスちゃんに頼もうかと思うんですけど〉って話したら、たまたま〈今日ハチスちゃん呼んでるよ〉って話で、まだ曲も出来てなかったんですけど、その日にお願いしたんです。だから、全部縁なんですよ。曽我部さんも昔〈フジロック〉出たときに、リー・ペリーマッド・プロフェッサーが出てて、近くで見たいと思ったからバックステージに行ったら、曽我部さんもいてはって、その後、下北でたまたま会ったり、変な縁があって、ホント流れでこうなったんですよね」

――いまのメンバーとの出会いもそうかもしれないですよね。

「流れに乗ると上手いこといくんでしょうね。だから流れを見過ごさないようにアンテナ張ってないと。40代になるとほんとすぐアンテナ錆びていくんで(笑)。70代のおじいちゃんが〈マッド・マックス〉作るんですから! 40代なんてまだまだこれからですよ。ほんとマジで」

 

だから曲が長くなる

――ハードコアな“void”も非常にかっこいいですね。

「ああいうのって74分ないと、40分のアルバムだったら入れてないと思うんですよ。今回はいろんなトライができるタイミングだったんで、あれはハードフロアみたいな……ってまた古いな(笑)。あと、にせんねんもんだいエイドリアン・シャーウッドとやってたでしょ(2015年作『#N/A』)? あれかっこ良かって、ああいうのやりたいと思ったんですけど、ああはならなかったですね(笑)。すごいストイックで、あそこまで突き詰めてやれるのはすごい。あれはうちらできひんなって」

――あら恋は大きく展開していきますもんね。

「そうなんですよ。あれはにせんねんもんだいがやればいいって話で、うちらは展開しないとうちらじゃないっていうか、ついつい盛り上げちゃうんですよね(笑)」

――ミニマルに盛り上げていくのではなく、あくまで展開して盛り上げる。

「何でそうしちゃうんでしょうね? 関西人やから? 関係ないか(笑)」

――むしろ関西にはミニマルな人たちがいっぱいいる気がします(笑)。

「いますね。goatとかもいるもんね。でも、おれはやっぱりドーンっていっちゃいたくなるんです。やっぱりね、ガンズ(・アンド・ローゼズ)が好きなんですよ(笑)。昨日車に乗ってたら、たまたま“Paradise City”がかかって。あれ、途中でスピードが倍になるじゃないですか? あそこで〈ウォー!〉てなるんですよね。ためて落としてから、倍で盛り上がる。〈パラダイス・シティに行こう! 俺も行きたい!〉って。でも、あれセンティメンタルやと思うんですよ。あれもきっと、行けないんです。パラダイスに。どういう歌詞かわからんけど(笑)。でも、すごい泣ける。あれはあら恋です。ハード・ロックでも映画でも舞台でも、最終的にグッと集約するものが好きなんでしょうね。ハードフロアとかも、盛り上がり方、全部一緒じゃないですか? でも、そこが良くて、ジャンルは何でもいいんですよ」

――“blast”もまさにそういうタイプの曲ですよね。

「ボーンといっちゃう。しかも、しつこい(笑)。やっぱり、人って〈ここで終わりか〉ってときにもう一段階くると、ドキッとするんですよ。だから、『エイリアン2』ですよね。昔、家族で観てて、〈脱出した、終わった〉って思って、みんなトイレとかに立ちはじめたら、お父ちゃんが〈まだ終わってへんで!〉って、そっからシガニー・ウィーバーとエイリアンのまさかのタイマン勝負っていう(笑)。ジェームズ・キャメロン方式。いや、スピルバーグもそうか。恐竜が行ってしまって助かったと思ったら、バスが崖から落ちそうみたいな、あのしつこさがたまらないんですよ。だから、あら恋は曲が長くなっちゃうんですよね」

――ラストの“月下”は16分半の大曲で、その象徴ですね。

「まだ終われない、まだ明けない、こんなもんで明けたらここまでの74分が無駄になるから、もう一回いこうみたいな。映画の現場を体験させてもらって思ったんですけど、映画ってホント凝るんですよ。例えば、ワンカットをどこか編集すると、次のカットに繋ぐイメージも変わって、そこの10分だけじゃなく、もう一回全体を見ることになるんです。そして、直してまた2時間見直す。それを何回も繰り返してブラッシュアップしていくんです。音楽ってメロディーやコード進行や音の響きには時間をかけて凝るんですが、それをどのタイミングで鳴らしてどういう構成にしていくかっていう物語の部分は映画ほど重要視されてなくって。やっぱり感覚が全然違うんですね。映画と音楽じゃ。俺、一緒やと思ってたんですが。根本は一緒なんだけど。だからむちゃくちゃ刺激を受けました。水滴一滴の音を入れるか入れないかで1時間かけるわけですから。確かにそれで印象変わるんです。その一滴じゃ変わらないですが、そういった作業の積み重ねで作品のイメージってほんと変わるんです。すごく勉強させてもらいました」

――新たなメンバーの刺激、映画製作に関わった刺激、いろんなインプットを得て、その衝動を爆発させた作品になったと言えそうですね。

「何かたまってたんでしょうね。やっぱり大変なんですよ、メンバー代わるって。俺、最初はそんな大変だと思ってなかったんです。キムは自分のお店を持つためにバンドをやめたから、嫌な別れ方じゃなかったし、何とかなると思ってたけど、思ってたよりも大変でした。でも、〈こんなところで負けてられへん〉と思って、結果的にはめっちゃバンドになったなって思います。いわゆるバンドとは違うけど、でもバンドですわ。バンドにもいろんな形があって、チーム的なんかな。映画の現場もそうじゃないですか? 監督がいて、役者さんがいて、馴れ合いじゃなくそれぞれしっかりした役割があるなかで、ひとつのものを作るっていう。あら恋はそういうチームでいたいなって思いますね」

 

★『After dance / Before sunrise』のリード・トラック“gone”のMVが公開!

メガホンを取ったのは「南極料理人」や「横道世之介」、そして4月9日に「モヒカン故郷に帰る」の全国公開を控える映画監督の沖田修一。その沖田監督作品「滝を見にいく」にも出演していた荻野百合子の他、大勢の〈PTAダンサーズ〉によるダンス・シーンがハイライト。
なお、「モヒカン故郷に帰る」の音楽はあら恋のリーダーである池永正二が担当し、劇中内のデス・メタル・バンド、断末魔としてあら恋メンバーも出演している。

 


[ After dance / Before sunrise ] Release TOUR 2016 “Dubbing 09″

日時/会場:3月18日(金)名古屋APOLLO BASE
開場/開演:19:00/19:30
チケット:3,000円(前売り)
問い合わせ:JAILHOUSE(052-936-6041、もしくは〈www.jailhouse.jp〉へ)

日時/会場:4月8日(金)大阪CONPASS
開場/開演:18:30/19:00
チケット:3,000円(前売り)
問い合わせ:YUMEBANCHI(06-6341-3525、もしくは〈www.yumebanchi.jp〉へ)

日時/会場:4月9日(土)東京・渋谷WWW
開場/開演:18:15/19:00
ゲスト: 曽我部恵一、和合亮一
映像:rokapenismitchel
チケット:3,500円(前売り)
問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION(03-5720-9999、もしくは〈www.doobie-web.com〉へ)