こんにちは。TOWER DOORSスタッフです。
音楽ファンのみなさんが新しい音楽を探しているとき、〈とてつもない才能だ!〉と感じるアーティストに巡り会うことがあると思います。TOWER DOORSは、そんなアーティストとの出会いを演出したいと考え、YouTubeチャンネルで楽曲を紹介しています。そんななかでも、〈この人には絶対に注目してほしい!〉と感じたアーティストには、メール・インタビュー〈6つの質問〉を行ってきました。
さまざまなアーティストたちに質問をするうちに、それぞれの繋がりが見えてきました。例えば〈交流のあるアーティストでいま注目しているのは?〉という質問に対して、SUKISHAは浦上想起を挙げ、浦上想起は松木美定を挙げていました。そして、先週登場してもらったMON/KUは、2人の名前を挙げています。まるで数珠繋ぎのようにアーティスト同士が繋がっているんですね。
今回は、複数のアーティストから共通して名前が挙がった松木美定に登場してもらいます。なお、企画にご協力いただいたアーティストの楽曲は下記の再生リストにまとめていますので、ぜひご覧ください。
というわけで、今回の主役は新曲“残り火と椅子”を提供してくれた松木美定です。
彼は、2018年11月から仕事の傍ら楽曲制作をしはじめた、東京を拠点とするシンガー・ソングライター。サックス奏者/トラックメイカーの森で暮らす(mori_de_kurasu)と数年来の知り合いで、彼から感化されて音楽活動を始めたそうです。アーティスト・ネームは高祖父の名前を音読みにしたものだとか。
そんな松木美定の音楽家としての魅力は、魔術師のように音を自由自在に操る才能にあると思います。ジャズから影響を受けたという複雑なコード進行をシンプルでわかりやすいポップスに落とし込み、軽快で柔らかなメロディーを作り出すそのソングライティングには、飛び抜けたセンスを感じます。また、こだわりが感じられる豊かなリズムにも注目。そして、なんといってもメロディーとリズムと共に不思議とスッと耳に入ってくる歌詞がすばらしく、まるで魔法のようです。
彼がいままでにリリースした楽曲は4曲。そのうち3曲をまとめたシングル『主観』を島根・出雲のレーベル、Local Visionsから2019年7月にリリースしています。
とはいえ、まだまだ謎が多いSSW・松木美定。彼に、〈6つの質問〉から迫っていきましょう。
1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。
「静岡県です。 活動を始めたのは2018年の11月末です。仕事帰りに急に〈ポップスを始めよう〉と思い立ち、帰りの電車の中で最初の曲を書きました。その日の夜にLogicとボーカロイドを買い、その日の夜に一作目を作り投稿しました。しばらくして2019年になってから自分で歌を入れ始めました」
2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?
「ポップスも今年に入ってから聴き始めましたが、基本的な部分はジャズに影響を受けています」
3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?
“残り火と椅子”
「この曲は、自分の不安な気持ちと、それに対抗する励ましを少しずつはさみながら書いた自分への応援歌です。 曲のメロディに7thや9thを多く使い、サビの最後だけストレートにRootに落ち着かせることで不安と前向きな気持ちを表現しました」
4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?
「浦上想起、MON/KU。必聴。 あと、この二人がいなかったら一年も続けられなかったと思います。素晴らしいアーティストであり心強い友人です」
5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?
「僕は今までジャズしか聴いてこなかったため、最近出会った音楽は新旧問わず僕にとってはすべて新しい物でした。 一番最近聴いた物だと、石若駿さんの新しいプロジェクト〈Answer to Remember〉がオススメです」
6. ライヴやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。
「12月31日に下北沢440〈Count Down Live〉、1月23日に渋谷Lush〈Fistful Of Love〉へ出演させて頂きます。
最終目標は、後世まで引き継がれるシンプルで美しい曲を書くことです。そして何十年も先、いろんな人にアレンジしてもらったり、合唱曲に使われたりしたいです」
松木美定は、日ごろから自身のブログで楽曲の譜面や作曲の参考にした音楽などを書き綴っています。彼のことをよりディープに知りたい方は、欠かさず読むべし! 特に彼が〈ウルトラいい曲〉と感じる〈ウルトラソング〉を紹介した4回目の記事は、影響を受けたジャズに焦点を当てた回なので、とても興味深いです。
最近は、浦上想起とのデュオでライブ活動を行っていることもユニーク。そんな2人体制のラスト・ライブは、2020年2月2日(日)に兵庫・神戸の旧グッゲンハイム邸で開催されるTsudio Studio『Soda Resort Journey』のリリース・パーティーとなります。関西のファンは、ぜひ駆けつけてほしいところ。
また、12月31日(火)から1月1日(水)にかけて東京・下北沢440で行われる年越しイベントでは、〈若き天才アルト・サックス奏者〉と名高い松丸契が、浦上想起+松木美定に参加することも決定。彼らだけでなく、君島大空やMON/KU、uami、honninman、神様クラブなど、いま旬のアーティストが勢揃いしているイベントなので、こちらもお観逃しなく!
LIVE INFORMATION
Count Down Live 2020
2019年12月31日(火)~2020年1月1日(水)東京・下北沢 440
開場/開演:23:00/23:45
共演:uami/honninman/解体ザダン壊/浦上想起+松木美定(+ゲスト:松丸契)/MON/KU+Kuu/神様クラブ/君島大空
前売り/当日:3,000円/3,500 円(いずれもドリンク代別)
チケット(e+):https://eplus.jp/sf/detail/3142930001-P0030001
Fistful Of Love
2020年1月23日(木)東京・渋谷 LUSH
開場/開演:18:30/19:00
共演:uami/浦上想起/松木美定/芽田ぱに子 他
前売り/当日:2,500円/3,000 円(いずれもドリンク代別)
チケット(LivePocket):https://t.livepocket.jp/e/0123lush
Tsudio Studio Soda Resort Journey Release Party
2020年2月2日(日)兵庫・神戸 塩屋 旧グッゲンハイム邸
開場・開演/終演:17:00/22:00
共演:Tsudio Studio/さとうもか/浦上想起+松木美定/ゆnovation/wai wai music resort
DJ:INDGMSK/thaithefish/バルベース
前売り/当日:2,500円/3,000 円(いずれもドリンク代別)
http://www.nedogu.com/blog/archives/25174