『Electric』(2013年)から続くスチュワート・プライスとタッグを組んだ3部作の最終章は、アルバムのテーマともなったベルリンの名門ハンザ・スタジオでの作業を中心に完成された作品。前2作より多彩な面を覗かせるが、ハピネスたっぷりのダンス・ポップも、しっとりしたスロウなナンバーも、PSBの特徴を心得たプライスが〈らしさ〉を一滴残さず引き出し、ドラマティックな内容となった。