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COLUMN

グライムス(Grimes)はなぜ日本のアニメ/ゲーム文化を偏愛する?

エヴァやAKIRAと共鳴する〈マンガ・ヒロイン〉の新作『Miss Anthropocene』

Photo by Mac Boucher & Neil Hansen

テスラのCEOであるイーロン・マスクと交際し、彼との間に子どもを授かるなど、ゴシップ的な話題にも事欠かないグライムス。彼女が新作『Miss Anthropocene』をリリースした。DIYの宅録音楽家として後続に大きな影響を与えたグライムスは、本作でもトータルのプロダクションを徹底的にコントロールしている。

そんなグラムスは、デビュー当初から日本産ポップ・カルチャーへの偏愛を隠さなかった。インタビューではアニメやゲームからの影響を公言し、SNSや作品にはそれらのイメージをたびたび引用(乱用?)。そこで本稿では、グライムスと日本のアニメ/ゲーム文化との関係性を深掘りする。書き手は、〈ポップ・カルチャー・ウォッチャー〉の辰巳JUNKだ。*Mikiki編集部

 

あらゆるところで日本のアニメを引用するグライムス

海外アニメ・ファンのあいだで、グライムスの新アルバム『Miss Anthropocene』が話題だ。収録曲“My Name Is Dark”のリリック・ビデオを観てみよう。「美少女戦士セーラームーン」フィルターをまとったグライムスの背後には、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズや「小林さんちのメイドラゴン」といった日本アニメの映像がインサートされている。少女が燃えさかる「落第騎士の英雄譚」の引用に至っては、プレ・コーラスのリリック〈You know me as the girl who plays with fire〉と重なる演出だ。さらに、“Delete Forever”のミュージック・ビデオでは大友克洋「AKIRA」第4巻の表紙がトリビュートされているし、リリース当時、彼女がTwitterアイコンにしていた画像は「異種族レビュアーズ」のキャラクターであった。

『Miss Anthropocene』収録曲“My Name Is Dark”

グライムスのTwitterアイコンはTVアニメ「異種族レビュアーズ」のキャラクターであるデスアビス
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