約3年ぶり、通算5作目となるフル・アルバムは、全14曲70分超えの大作。実験的なビート・ミュージックの側面がより強まり、プロダクションの強化が楽曲のドラマ性の高さに直結している。それでも、弱者を許容し、鼓舞する秋田ひろむの歌と言葉が軸であることにブレはなく、MVも話題の名曲“未来になれなかったあの夜に”から、ポスト・クラシカル風の“そういう人になりたいぜ”で締め括られるラストが感動的。