パワーアップした6人でニュー・シングルをお届け!

 今年2月に七瀬マナ、山乃メイの新メンバー加入を発表したクマリデパート。4月から新体制をスタートさせる予定だったものの――多くの人がそうだったように――このたびのコロナ禍によりグループの活動は自粛を余儀なくされることに。その後、数か月のステイホーム期間を経て、この夏、ついに6人体制での初のシングル“SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆”をリリースした。6人になって以降のクマリデパートの動向について。そしてもちろんニュー・シングルについて。メンバー全員に話を訊いた。

クマリデパート 『SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆』 MUSIC@NOTE(2020)

 

もう夏になっちゃった

――マイナビBLITZ赤坂で行なった〈クマリデパート5thワンマンライブ ニューヤングパワーマックス5000%特盛レッドヒルブリッツにおいでよ!こころのデパート〉で新メンバー加入を発表したものの、コロナウイルスの影響でお披露目がだいぶ延びてしまいましたよね。

楓フウカ「たしかに。赤坂が2月28日だったから」

早桜ニコ「5か月かかった。もう夏になっちゃったね」

――もともとはお披露目が4月に予定されていたから、もちろんそれに向けて準備していたんですよね。

早桜「そうです。6人ヴァージョンの振り付けを考えて練習している段階でライブができない状況になっていっちゃって。しばらく何もできず、お家で過ごす時間になっちゃいました」

――自粛期間はどう過ごしていましたか?

「レッスンするにも会えないので、小田(アヤネ)とフウカは振付師さんに頼まない曲のフォーメーションを考えたり、あとはそれまでやっていたレッスンやライブ動画を新メンに送って覚えてもらったり。そういうことしかしかできなかったです」

――新メンバーのお二人はいかがでしょう。

七瀬マナ「4月11日にお披露目が決まっていたんですけど、足を疲労骨折してしまって……。出るんだったら椅子に座って出るかも、みたいな感じだったんです。自粛期間中は上半身しか動かせなかったので、できる範囲でのダンスとか筋トレをしていました」

――疲労骨折の原因はお披露目前に自主練しすぎたからということなんですか?

七瀬「それもあるし、もとから足が弱いのかも。じつは痛みはオーディションの二次のときくらいからあって」

小田アヤネ「えー!!」

優雨ナコ「そんな前からだったの!? 全然知らなかった!」

七瀬「1月の後半くらいから。そのときは〈疲れてるのかな〉くらいの痛みで気に留めてなかったんですけど、お披露目に向けて練習をしていくなかで、どんどん(痛みが)強くなっていって、もう歩くだけで痛くなっちゃって」

――大変でしたね。逆にお披露目が延びてよかったかもしれない。

七瀬「そういう意味ではそうですね」

「最初は1か月くらいで治る予定だったんだよね。でもお披露目の時期とともに骨折も長引いちゃって。お披露目になった7月23日でさえギリギリになるくらいで」

優雨「なかなか治らないと焦るしね」

七瀬「焦ってましたね」

――メイさんは2度目のオーディションだったんですよね。

山乃メイ「そうです。1回目は最終審査までいったんですけど〈該当者なし〉と言われてしまったので、もう一度オーディションしますと決まったときに、入りたいという気持ちが強かったので、もう一回応募しました」

――もう一度受けたというのが気合い入ってますよね。

山乃「本当に悔しくて。その悔しさが、こうなったら何度でも受けてやろうという気持ちに繋がったんだと思います」

「1回目の最終審査で“極LOVE浄土”を一緒に歌って踊ったんですけど、2回目のときはすごくレベルアップして帰ってきてくれたんです。がんばってくれたんだなって」

早桜「初めてのときとは全然違いました。1回目は〈もっとこうしたほうがいいよ〉というのをマネージャーさんがアドバイスして、〈もしよかったら2回目も来てね〉っていう感じで終わったんですけど、ちゃんと準備をして来てくれたんだな、やる気があるんだなというのが伝わってきました」

――というように意欲に満ちてはいたけれど、なかなかライブができず。

山乃「はい。私はマナちゃんと正反対で、この期間に身体を追い込みたいなと思って、ランニングマシンとエアロバイクを買って筋トレを極めました。いま腹筋割れてます」

優雨「すご!」

「Twitterでエゴサすると〈メイちゃんはダンスの軸がしっかりしてる〉みたいなことが出てくるので、筋トレの成果が出てるよね」

パワーアップしました

――ここ数か月取材をしていくなかで、ライヴができないとモチベーションの維持が難しいという話をよく聞いたんですが、クマリデパートの皆さんは新体制に向けての準備があったからそこで悩んだりはしませんでした?

優雨「……」

――優雨ナコさんはやばかったっぽいですね。

優雨「(無言で涙を流す)」

一同「あーー!」

優雨「……(泣きながら)2か月もライブをしなかったら、何がなんだかわからなくなりますよね」

「うん。お客さんの目に見えるところでがんばれることってSNSくらいしかないじゃないですか」

優雨「最初の頃はネットに顔を登場させることは最低限やりたいなと思っていたんですけど、自粛期間が長すぎて何をしたらいいのかわからなくなりました……(ふたたび泣きながら)全部において不安じゃないことがひとつもなくて。チェキを買ってくれる人はいるけど、それが何になるんだろうって」

早桜「たしかに。ライブがあるからこそ特典会が成り立っていたと思っていて。ライブがなくても買ってくださるファンの方がいるというのはすごく嬉しいけど、自分たちがいちばん大事にしていたものができないなかなので、何とも言えない気持ちにはなりました」

優雨「もちろん嬉しいんですけどね。でも、ライブを見るのに3000円とかだったのに、チェキだけに2000円を払ってもらっちゃったら感覚がおかしくなっちゃいますよね。ライブがメインなのに、という気持ちがあったのかもしれない」

――大きなキャパのBLITZの直後からという落差みたいなのも大きいんでしょうね。

優雨「ですね。これからだって勢いをつけていけるはずだったから」

早桜「大きいところでワンマンやって、新メンバーも入って、ドーンとね。仕方ないことではあるんですけど」

――その何とも言えない気持ちは晴れていきました?

優雨「晴れていきました。キャパの半分とかでライブをやったり、配信で観ていただいて、観てくれた人がチェキを買うという流れができていて。配信ライブはどこに住んでいても観れるじゃないですか。それはすごく大きいことですよね」

「うん。地方でなかなか観れなかった人が観れるというのはいいことだなって思う」

優雨「いくら東京でライブをやっても、300人に観てもらうのもすごく難しいじゃないですか。でも配信だったらたくさんの人に観てもらえる。それはありがたいです」

――先日のヌュアンスとのツーマンも800人くらいが観てましたよね。

「びっくりしました。そんなにたくさんの人、いままでどこにいたんだろう(笑)」

――というようなことで気持ちを取り戻せたわけですね。

早桜「家にいるとゴロゴロしてるだけだけど、身体を動かしたり人に会うのってすごくいいんだなって」

「レッスンを再開した初日はすごい楽しかった!」

優雨「“シャダーイクン”踊りながらゲラゲラ笑っちゃってね。平和だなって思った」

――新メンのお二人はその輪に入っていけましたか?

七瀬「いつも気に掛けてくれるんですよ。私たちが溶け込む環境を作ってくださっているから馴染みやすいです」

山乃「みんな背中に目がついてるみたいなんです。私がみんなの後ろを歩いていると急に質問したりしてくれる。急にお兄ちゃんの名前を聞いてきたりして話題は謎なんですけど(笑)」

小田「くだらない話ばっかしてるよね(笑)」

――6人体制のステージの手応えはいかがですか?

「自分たちで言うのもアレですけど、パワーアップしました」

優雨「ステージ映えがすごいよね」

早桜「そうそう。色も増えてバランスも戦隊モノみたいになったし、動きも映えるんです。人数が多くなったから使う広さとか幅もより複雑に変わりました」

小田「衣装もカラフルでかわいいしね」

「いいことしかないです」

暗い世の中を晴れにさせるぞ

――新体制でのニュー・シングルの話を。新メンバーのお二人は初めての作品になります。

七瀬「これがお店に並ぶ場面を想像したら、アイドルになったんだなって感じるんだと思います」

「これまでの期間は二人こそ不安だったと思うので、CDが出てアイドルとしての実感を持てるのは嬉しいよね」

山乃「CDを作るにあたって、レコーディングもジャケット撮影もMV撮影も全部初めての経験すぎて。自分でイメトレして行ったんですけど、実際にその場でこれこれこうしてくださいって言われることをわーってがんばって、出来たものがこんなに素敵なもので。私はこれが店頭に並ぶのがまだ想像つかないです。変な感じがする」

小田「でも二人ともMV撮影が初めてとは思えないくらいすごかったです」

「フウカ、リップシーンがすごい苦手で。いままで何回撮ってきたのって感じなんですけど(笑)。私は慌てちゃうんですけど、二人は堂々としていたし、かわいかった」

七瀬「スタッフさんたちが〈かわいい!〉って言って盛り上げてくださって。それが堂々とした姿に繋がったのかなと思います」

「いまこうやってインタヴューで喋れてるのも、前からいた4人からしたらすごいことで」

小田「入った頃は一言も喋れなかった」

優雨「ずっと黙ってたもんね(笑)」

小田「だからポテンシャルがすごい。後輩なのに感心しちゃう」

早桜「ダンスもお家でできるだけ覚えてきてねって伝えてはいたんですけど、最初からほとんど完璧に覚えてきてくれて、レッスンで合わせるときもスムースにできました」

――表題曲の“SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆”はクマリデパートらしいアイドル・ソングになりました。

「これぞクマリデパートという感じで」

早桜「明るくて楽しくてね。歌詞にも〈こころのデパート〉って入っていて」

「〈こころのデパート〉が入るのは“おいでよ!クマリデパート!”以来だよね。それくらい代表的な曲になるのかなと。いま、世の中が暗いじゃないですか。それをクマリデパートが晴れにさせるぞっていう意味があって。CDジャケットの裏側は雲が描かれてるんですけど、クマリデパートが太陽として写っているんですよね。〈いつもの毎日が あたりまえじゃないって〉とか、このコロナの状況を歌っているような箇所もあります」

――そんな曲を泣くほどに悩んだ優雨ナコさんが歌うのもグッときますよね。

優雨「〈涙は流しても〉っていうパートはちょうど私が歌ってるんですよ(笑)。歌詞がメンバーに合ってるよね」

「〈笑顔の指差し確認〉なんかは絶対に早桜ちゃんじゃないですか。〈ランダムピスタチオ〉はふざけちゃってますけど(笑)」

早桜「“ネコちゃんになっちゃうよ~”を生み出したsayshineさんがまた考えてくれました」

「最後の台詞の〈アルティメットウエポン〉もね(笑)。クマリデパートがアイドル界の究極兵器として……ってすごいこと言っちゃいました」

6人のために作られたシングル

――カップリングの“ゴイリョクタラズ”は切ない曲です。

「“SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆”とは対称的な雰囲気で、私たちは歌もダンスも見せれるんだぞっていう曲ですね」

優雨「いままでのクマリデパートになかったような振りになっていて。これまではピョンピョンして走り回るイメージがあると思うんですけど、これはキリッとしてるよね」

小田「ニコニコモードではない表情でライブしてます」

「二人が入ってくれたことで歌に厚みも出たし、ハモれるようになったんですよ。6人になって進化したぞっていうのをお客さんにもわかってもらえる曲なんじゃないかなって」

七瀬「私は入ったばかりなのに落ちサビをいただいてしまって。落ちサビを歌いたいアイドルがいっぱいいらっしゃるなかで、こうやって歌わせていただくのは嬉しいですし、期待に応えられるように大切に歌いたいです」

早桜「歌のパフォーマンス面ではマナちゃんが入ってくれたのが大きくて。この曲はフウカとマナちゃんの力強い声がポイントだと思うので、落ちサビをマナちゃんが歌ってくれてよかったです」

「最後は早桜ちゃんとフウカとマナちゃんでハモっていて。いままでそんな見せ方はできなかったので嬉しいです」

早桜「二人がかっこよくキメた後に私が主メロを歌わせてもらっているので、しっかりがんばろうと思って歌ってます」

小田「もうひとついいですか? この曲の間奏部分で小田がダンス・ソロをもらいまして。6人体制になって初めてのこういうタイプの曲で大事なところを任せてもらえたのが嬉しかったので、期待に応えないといけないと思っています」

――小田さんは新メン加入の影響が確実にありますよね。雰囲気的にも一気にお姉さんになったというか。

小田「え!?」

優雨・早桜「なりました!」

早桜「二人(小田・楓)はしっかりしてるなと思いながら見てます」

小田「先輩二人から教わってきたことをやるぞって思ってます」

優雨「なんも教えてないよ(笑)」

「いやいや。今度はフウカたちが新メンに伝える番だなって」

小田「フォーメーションとかがんばって考えたんだけど、新メンの二人はすぐに踊れちゃうから出る幕がなかったんですけどね(笑)」

――ラストが“サマーニッポン夏サマー [∞summer ver.]”。これまでのヴァージョンと比べてどう変わっているのか説明していただけますか?

「いままではライヴで最後のサビを何回か増やしたりしてたんですけど、それを音源としてCDに入れて、二人の声も加えて夏に出そうという感じです」

七瀬「エンドレスヴァージョンがあるのは知っていたんですけど、それは夏とか大切なときだけにやるものなので、まさかこういう形で加われるとは思っていなかったです」

山乃「私は昔からクマリデパートの楽曲を聴いていて、サクライケンタさんもすごい好きなんです」

「へー! 初耳です」

山乃「“サマーニッポン夏サマー”も好きだったので、そこに自分の声が入っているというのが……ふふ(笑)。本当に……すごい……」

――山乃さんは本当にクマリデパートが好きだったんですね。

「伝わります(笑)」

早桜「いままでの曲を歌うときは4人時代の歌割を変えたりしていたけど、これはこの6人のために作られたシングルなのでリリースが待ち遠しいです!」

クマリデパートの作品。