女の子の恋にまつわる夏の物語を集めた3作目。当人の甘く繊細なポップセンスとこのお題との組み合わせが悪かろうはずがなく、TENDREがシティーなサウンドを設えた表題曲やチルな音像が心地良い“Poolside”など、さまざまなアングルから夏の煌めきと刹那を捉えた楽曲の数々が眩しい。“愛ゆえに”のぶっきらぼうなバンド・サウンドも意外な好相性で胸を掴む。汲めども尽きぬソングライティングのポテンシャルが末恐ろしい。