ベン・ウェンデルの前作より2年ぶり5枚めのニューアルバムがリリース。ベン・ウェンデルといえば、ジャム・バンド〈ニーボディ〉での活動、カマシ・ワシントンとの共演と多彩な活動で知られるが、本作はそういった彼の活動を反映した新しいアプローチのジャズとなっている。前作が12の月をテーマに12人のミュージシャンと録音するプロジェクトを発展させクインテット編成で組み替えるという斬新な内容だったが、本作ではマイケル・マヨの声をテーマに曲が展開していく美しいアルバムとなった。スリリングに展開する“バーニングライト”、美しいバラード“レス”など聞き所の多い作品だ。