サックス奏者のベン・ウェンデルによる12か月連続デュオ企画〈The Seasons〉。以前取り上げたピアニストのテイラー・アイグスティとの手合わせに続き、現代ジャズ・シーンを代表するサックス奏者のひとりであるジョシュア・レッドマンを迎えたセッション映像の第2弾が公開された。
今回はお互いの主奏楽器であるテナー・サックス2本のみでのパフォーマンス。時にハモりを聴かせ、時にベース・ラインとソロに分かれ、時に2つの旋律が絡み合い……と、グルーヴを完璧に共有しながら気持ち良さそうにヴァリエーション豊かなプレイを聴かせる彼らの姿は見応えたっぷりだ。ボワッとした音色で端正にメロディーを紡いでいくウェンデルと、より高い音域を中心に繊細なコントロールやリズミカルなアプローチで攻めるジョシュアという対比もおもしろい!
このようにハイクォリティーな名演が続くとなると、本企画における計12組分のデュオ演奏が収められるというアルバムは大変な名作になりそうだ。来月は誰が登場するのか、引き続き注目したい。