ゴスペルやソウルを原点に、故郷テネシー州でルーツ音楽を体得し、モダンな感覚も取り入れてアメリカーナの先鋒となる才媛。4年ぶりに放つ3枚目では、彼女の素を引き出すことに徹したジャック・スプラッシュとの共同作業で弦を交えたエレガントかつサイケな音像を作り、素朴ながら自由奔放なヴォーカルを際立たせる。カーラ・トーマスを迎えた“Call Me A Fool”でメンフィス・ソウルのアーシーな部分に力強く踏み込むあたりも痛快だ。