5年ぶりの新作はJ・マスキスとカート・ヴァイルによる共同プロデュースだ! カートが演奏にも参加したことで、バンドが新たに手に入れたツイン・リード・ギターの魅力を存分にアピール。根っこにフォークを持っている2人だけに相性も良かった。オルタナ世代のギター・ヒーローたちの共演は、間違いなくこの12枚目のアルバムの聴きどころになっている。ツイン・リードというアイデアはJがシン・リジーにハマったことがきっかけだったそうだが、そんな志向はもうひとつ、“I Met The Stones”のようなハード・ロッキンなレパートリーが増えるきっかけにもなったようだ。持ち味であるルーズさを抑えてタイトにアレンジしたことで、彼らの楽曲が本来持っているポップな魅力が際立った印象も。