ニーチェが好きなジャズファンへ推薦するちょっとインテレクテュユアルな欧州女性ヴォーカルLPで登場!?

ISABELLA LUNDGREN 『Look For The Silver Lining』 Ladybird(2021)

 今までも少し捻った選曲や凝ったバックのミュージシャンの起用でうるさがたのヴォーカルファンに支持の高かったイザベラが、今回は「〈なぜ〉生きるかを知っている者は〈どうすればいいか〉を耐えることができる、というニーチェの言葉からインスパイアーされた選曲」で制作した格調高い作品。アメリカに影響されない欧州らしい一枚に仕上がった。ジェローム・カーン、ロジャース=ハマーシュタインなどの名だたる名曲を満載、最後は“この素晴らしき世界”で締めくくってくれる、聴けば聴くほど心に沁みる一枚。チェット・ベイカーでもお馴染みのタイトル曲に加え“Dream”が最高にロマンティック!

BENNY GOLSON 『European Tour 2019 (Commentary Version) 』 Blau Records(2021)

 まだ元気でやってるんですね。バックに参加のホアン・モネ(ピアノ)に注目していたピアノファンもいたはず。レジェンド・テナーの存在が嬉しくなる、LPで聴きたくなる登場だ! 2019年欧州でのライヴ録音です!! ゴルソン・リヴズ!

DON RENDELL, IAN CARR 『Blue Beginnings<限定盤>』 Jazz in Britain(2021)

 人気盤『Shades Of Blue』録音の前後の貴重な録音(64年4月4日と11月16日)にプラスして、資料として『Shades Of Blue』のオリジナル・プレスリリースを復刻したファンには見逃せない! カラーインサートが封入! 完全限定盤です。

CHET BAKER 『Chet Baker Sings: It Could Happen To You』 Concord(2021)

CHET BAKER 『Plays The Best Of Lerner & Loewe』 Concord(2021)

 今までも何回か復刻された有名盤だが、今回はオリジナルテープからの〈コーヒアレント・オーディオのケヴィン・グレイによるカッティング〉で180g重量盤LPで登場! ジャケットも厚くていい感じです。究極の復刻盤としてコレクターも必携! 出来がいいです。中では華麗なジャケットが綺麗に復刻された『Chet Baker Sings: It Could Happen To You』『Plays The Best Of Lerner & Loewe』が光ります。カラーレコードなど数多くの復刻盤が乱れ飛ぶ昨今、本盤には音質、ジャケの見栄え、重量感、格調が揃っています。

*アナログは限定プレスがほとんどです。品切れ再入荷不可の場合はご容赦ください。