こんちは。嶺脇です。週一でアップして欲しいと要望されるも3回目で挫折…。まったくもって約束が守れなくて本当に申し訳。今回は、先日タワーレコードタワレボで新たに始めた洋楽ストリーミング番組、高橋芳朗presents「タワレコ渋谷洋楽第二企画室」の特番で紹介した曲のPLAYLIST。テーマは特になく最近買ったアルバムの中からノンジャンルでチョイス。ウェスト・コースト・ジャズから最近のHIP HOPまで、気になった曲が1曲でもあれば嬉しいです。

 

1)Fernando Temporao “Ca pra nos”(2013)

セレーノ・ダ・マドゥルガーダというグループのシンガーだったフェルナンド・テンポラォンの、ソロ名義では初のアルバム『De Dentro Da Gaveta Da Alma Da Gente』より。この“Ca pra nos”は、大洋レコードさんの〈ヘアカット100へのブラジルからのオマージュ〉のコメントその通りなネオアコ・サウンド!

 

2)Vanessa Moreno e Fi Marostica “Vem Ver 2”(2013)

サンパウロの音楽学校ソウザ・リマ出身でヴォイス・インプロヴィゼーションに長けたヴァネッサ・モレノと、ベース・プレイヤーのフィ・マロスティカと、作曲者であるセルジオ・サントスによる曲。多重録音されたハーモニーとインプロヴァイズ的なベースがスリリング。アルバム『Vem Ver』収録。

 

3)Paul Desmond & Gerry Mulligan Quartet “The Way You Look Tonight”(1962)

ブルーベック・カルテットアルト・サックス奏者として有名なポール・デズモンドバリトン・サックス奏者のジェリー・マリガンを招いて録音した一枚。ピアノレスのオーソリティー2人によるカルテット。アルトとバリトンの絡み合う会話が魅力的。6分過ぎからもう1本聴こえてくるサックスはデズモンドによるオーバーダビング。アルバム『Two Of A Mind』収録。

 

4)Gerry Mulligan “Capricious”(1963)

ウェスト・コースト・ジャズ〉の立役者であるバリトン・サックス奏者、ジェリー・マリガン62年録音の曲。ピアノレスを基本とするマリガンがトミー・フラナガンを起用した例外作。ラテンカリプソ調の曲にバリトン・サックスが馴染む馴染む。ワン・ホーンということでマリガンの軽やかなプレイが存分に味わえる。アルバム『Jeru』収録。

 

5)Chet Baker “Chetty's Lullaby”(1962)

収録アルバム『Chet Is Back!』再発にあたり加わったボーナストラック4曲の中のひとつ。作曲はチェット自身で作詞はアレッサンドロ・マッフェイが担当。編曲指揮を後に「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」の音楽で有名になるエンニオ・モリコーネイタリア語で甘く囁くような郷愁感漂う歌いっぷりが堪能できます。

 

6)Pure X “Heaven”(2014)

 テキサスはオースティン出身のインディー・ロック・バンド、Pure X。3枚目となるアルバム『Angel』からの1曲。このPV、何度となく確かめたくなる刺激に満ちた映像とサウンド。今の所一番繰り返し見たPVです。デモリッション・ダービーとボディ・サスペンションが同居し〈Heaven Is A Feeling〉と歌う、何とも物憂げな感じがツボにはまりました。

 

7)The Secret Sisters “Dirty Lie”(2014)

アラバママッスル・ショールズ出身のローラとリディアのロジャーズ姉妹によるノスタルジックなアメリカーナ・デュオ。3年半ぶりとなる2枚目のアルバム『Put Your Needle Down』より。プロデューサーは前作で名誉職的なエグゼグティブ・プロデューサーだったTボーン・バーネットが担当。ボブ・ディランがお蔵入りさせていた曲をTボーンとロジャーズ姉妹が再生させたのがこの“Dirty Lie”。アルバムにはPJハーヴェイのカバーも収録。

 

8)The Haden Triplets Album Preview(2014)

ジャズ・ベース奏者チャーリー・ヘイデンの三つ子の娘達が懐かしいカントリーフォークをカバーしたアルバム。プロデュースはライ・クーダーで演奏にも全曲参加している。紹介した曲はニック・ロウ『Nick The Knife』に収録されたファンからの人気も高い曲で、ライとニックのツアーでもレパートリーとなっていた。荘重なチェロのイントロからの耳馴染んだ泣きのメロディーとアレンジも素晴らしい。アルバム『The Haden Triplets』収録。※ウェブ上に番組で紹介した“Raining Raining”が無かったのでアルバム・ダイジェストで我慢して下さい。

 

9)Schoolboy Q “Collard Greens”(2014)

HIP HOPグループ、ブラック・ヒッピーのメンバーとして活動し、同グループのメンバー、ケンドリック・ラマーのブレイクで一躍注目を集め、今年ようやくメジャー・デビューとなった。『King Tubbys Meets Rockers Uptown』を髣髴させるダビーなバックトラックがツボでした。客演でケンドリック・ラマーが参加しています。アルバム『Oxymoron』収録。

 

10)Pharrell Williams “Marilyn Monroe”(2014)

世界のヒット請負人。ここ数年ファレルの名前がクレジットしてある曲は殆どと言っていいほど購入していたが、ソロ・アルバムとしては8年ぶりの2作目という寡作ぶり。既に“Happy”が世界中で大ヒット。ヒット請負人の裏方から自作品の主人公として、2014年はポップイコンになること間違いなし! アルバム『G I R L』収録。

 

その他、番組内で紹介できなかった曲も数曲挙げておきます。

■ Kylie Minogue “I Was Gonna Cancel”

新作アルバム『Kiss Me Once』から、ファレルがプロデュースしたナンバー。

 

■ 少女時代 “Mr.Mr.”

ビヨンセ等を手掛ける〈The Underdogs〉がプロデュースを担当。

 

■ YG “Left, Right”

bounce編集長デジマ君からのレコメンドで購入。メジャー契約から5年、満を持してのデビューアルバム『My Krazy Life』からDJマスタードをフィーチャーした曲。

 

その他にもFuture『Honest』やこれまたファレル参加のAloe Blacc『Life Your Spirit』も良く聴いています。

高橋芳朗presents「タワレコ渋谷洋楽第二企画室」は昨日5月12日にレギュラー番組としてスタートしました。渋谷店のフロア・バイヤー・セレクトやバニラビーンズのリサちゃんチョイスの〈千円生活〉等々、楽しい企画が目白押しです。何卒宜しくお願いしまーす!!