ディアンジェロ“Untitled(How Does It Feel)”を下敷きにしたDJキャンパー製の表題曲が先に話題を呼んだ約3年半ぶりの新作。紳士指南的なコンセプトながら、“Summertime”という曲も含む内容は、トロピカルな“1 More Shot”を筆頭に全編を通してサマー・ヴァイブに包まれている。ニーヨのライトな歌い口と間口の広さもプラスに働き、盟友スターゲイトの制作でビービー・レクサとステフロン・ドンを招いたダンスホール調の“Push Back”、ロメオ・サントスとのアコースティックなラテン“Nights Like This”も夏感に拍車をかける。パーティネクストドアやエリック・ベリンジャーを迎えた曲でのアンビエントなクールネスはカルヴィン・ハリスの昨年作にも通じる感触。スロウの盤石ぶりは言うまでもない。