実力をしっかりとつけた5人がワンダフルな季節をつれてきた! カラフルな楽曲を満載した『WOW!!シーズン』は一度しかない夏を鮮やかに彩ってくれるはず!

 年明けにメジャーでの初アルバム『まめジャー!』をリリースし、その後は生みの親であるTV番組「水曜日のダウンタウン」の企画に伴うファーストサマーウイカとのコラボ曲“らぶ地球”の配信も話題になった豆柴の大群。並行して前年11月からの〈実力をしっかりとつけるツアー〉を2月に完遂し、5月からは次のツアー〈豆柴大作戦 ~掴み取れ豆粒の大群~〉で全国を回っている真っ最中です。今回は夏の到来に合わせたミニ・アルバム『WOW!!シーズン』について5人に話を訊きました。

豆柴の大群 『WOW!!シーズン』 avex trax(2021)

 

ひとつになれてる

――現在のツアー〈豆柴大作戦~掴み取れ豆粒の大群~〉はいかがですか。

ハナエモンスター「初めてのお客さんが増えた気がします。〈ホントに初めて来てくれたんだな〉みたいな方々がいるのもステージから見ててわかるので。そこはツアー名の通り、豆粒(豆柴の大群ファンの総称)を掴み取れてるのかなって、嬉しい気持ちです」

ナオ・オブ・ナオ「ツアーと並行してオンラインで特典会もやっているんですけど、それこそ〈初めてライヴに行って気になったので、今回初めて参加しました〉っていう方も多くて、ライヴの感想を言ってくれたり」

――初参加の方が多いのはいいですね。

ナオ「嬉しいですね。まだライヴのノリ方というか、ちょっと恥ずかしくて手を上げられないみたいな方もなかにはいて。なので、そういう人に向けて〈手上げようよ!〉みたいな感じでやってたら、だんだん手を上げてくれたり、そういうのも目に見えて実感できてるので、良かったなと思います」

ミユキエンジェル「不安ななかで来てくれてる人たちを楽しませたいし、今回のツアーは全部の会場でお立ち台を使ってるんですよ。普通は広いステージにお立ち台つけるじゃないですか。でも、小さい会場でもお立ち台があるからこそ、来てくれた人たち全員の顔を見て、〈こうやるんだよ〉って振りを一緒にやれるのが凄く楽しいし、ひとつになれてるのかなって、このツアーを回ってて思います」

ナオ「お立ち台に登ると豆粒のみんながワ~ッて見上げて喜んでくれて、その顔が私は凄く好きで。みんなマスクしてるけど、目が笑ってて、嬉しいなって思ったり。あと、私個人の目標なんですけど、今回のツアーでは来てくれてる人たちの顔とか目を絶対ひとりずつ合わせていこうと思ってて。それを心掛けて毎回ライヴしています。なので、ライヴの後にTwitterとかで〈目が合った気がするけど、勘違いかな〉みたいな声を見るんですけど、〈勘違いじゃないよ〉ってここで言っておきます(笑)」

アイカ・ザ・スパイ「このツアーで初めて行く場所もたくさんあって、やっぱり一人で来てる人もたくさんいるんですよ。そういう人も一緒に楽しめるような空間を作っていきたいし、前回の〈実力をしっかりとつけるツアー〉の頃は自分が歌うパートでいっつも下向いたりしてたんですけど、いまのツアーでは前より笑って歌えるようになってきたし、お客さんにもそのぶん笑顔を届けられるようなライヴができていると思います」

カエデフェニックス「前回のツアー、今回のツアーと経験を積ませていただいて、やっと〈お客さんと一緒になる〉っていう感覚が掴めてきたかなって思いますね。最近はYouTubeをきっかけに好きになってくれる人もいたりして、いままでやってきたことがちゃんと成果に繋がってるのかなって感じられるツアーです」

――YouTubeはカエデさんがわりと攻めた役回りになることが多いですね(笑)。

カエデ「そうですね。キャラが崩壊しつつあります。本性がいろいろ見えちゃって(笑)」

ミユキ「本性とか言わないの(笑)」

ナオ「最初の頃の印象とはまったく違いますよね」

カエデ「ちょっと猫かぶってたんで。やっぱりいろいろ剥がされていくのがYouTubeだなって」

ハナエ「剥がされていく(笑)」

――そうやって忙しくされてるなかで新作『WOW!!シーズン』が完成しました。今回はどんな作品になりましたか?

ミユキ「わんわん」

アイカ「あの、ジャケ写もそうなんですけど、今回は豆から犬に変身しました。グループ名が豆柴の大群なのに、いままでは曲が本当にもうビーンズ系ばっかだったんですよ」

ハナエ「ビーンズ系(笑)。初めて犬に寄せた作品になってます」

ナオ「ずっと豆に寄せてたんですよね。“豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-”でも〈豆豆豆〉って歌ってるし、『まめジャー!』っていうアルバム・タイトルとか、その収録曲の“まめのうた”とか」

――ファンの皆さんも豆粒だし。

ナオ「そうですよね。でも、いまになって犬に寄せていくことになって。ジャケ写も犬になってみて」

ミユキ「犬メイクをして」

ナオ「耳も付けて。でも、じゃあ何で衣装にアヒルが付いてるのかって言われたら、よくわからないんですけど。情報量がけっこう渋滞してる(笑)」

――白鳥じゃないんですね。

ナオ「コンセプトは〈白鳥の湖〉なんですけど、渡辺(淳之介:プロデューサー)さんいわくアヒルらしいです。しかも最初は股間に付く予定だったらしくて……」

――志村けんさん的な。

ナオ「流石にそれはダメだねって、両肩になりました」

――両肩でもインパクトは凄いですけど。

ハナエ「でも最初はビビッたよね。〈ホントにこれでいくんですか?〉って」

アイカ「〈これ着るの?〉って。冗談かと思ったらホントだった(笑)」

――これは『みにくいアヒルの子』的なものなんですかね。

ナオ「白鳥になりきれない私たちみたいな」

ハナエ「つらっ(笑)」

――でも、成長すると実は白鳥だったっていうお話ですからね。

ミユキ「いい話」

ナオ「じゃあ、そうだと思おうか(笑)」