デビュー10年を迎えたこのNY産の4人組ロック・バンドが、通算6枚目のエネルギッシュなアルバムによってまた評価を新たにするのは確実だろう。初期のガレージ・ロック〜アート・パンクな姿からデンジャー・マウスと組んでニューウェイヴ感を増した前作『Wide Awake!』(2018年)に至るまでのグラデーションを追ってきた人には予想通りかもしれないが、今回はパンキッシュな演奏にエディット感も加えてよりダンサブルな方向に舵を切ってきた。本人たちいわくトーキング・ヘッズやプライマル・スクリーム『Screamadelica』の影響大だそうで、前作のポップネスを完全に血肉化したような音は騒々しくも生命力に溢れている。とりあえず“Walking At A Downtown Pace”からデカい音でよろしくどうぞ!