現代ジャズ界の気鋭ドラマーによる5年ぶりの2作目。ラッパーを配した曲でのエッジを効かせたビートや、コーリー・キングが甘美かつ荘厳に歌う“Bow”などでは別名義のエリマージとの共通点が聴き取れるが、サム・ゲンデルとオペラ歌手のリサ・E・ハリスを迎えた“Pause In His Presence”をはじめ、全体的にはスピリチュアルでアーティーなテイストを強く感じる。培ってきた多面性によって自身を拡張した、芸術性の高い一作。