気鋭の新世代ジャズ・ドラマー、ジャマイア・ウィリアムズが自身の名前を逆さ綴りにして率いるユニットの配信リリース作(2012年)がCD化。ジャズが基盤となるのは当然として、キモはJ・ディラ“Nothing Like This”のカヴァーに象徴されるような、ヒップホップ世代らしいビート感覚でエッジを剥き出しにし、多方面にコネクトしていく越境ぶりだろう。クリス・ターナーの甘美でネジれた歌声も聴き手を異世界へと導く。